火星の水
今日の夕刊の見出しのトップは 「世界で株価急落」 ってものだけど、株に縁のない当方としてはあんまり気にならないニュースだ。
そのとなりに、かなり大きな写真つきニュースがあって、「火星いまも水が流れている?」。
火星の地表に水の流れた跡が残っていることはとっくに知られていたけど、今回は夏だけにあらわれる水の流れの写真だ。
どうやら冬のあいだ凍っている水が、暖かくなると融けて流れ出すらしい。
アーサー・C・クラークに 「火星の砂」 というSF小説があったけど、砂ならぬ水というわけである。
SFや科学に興味のない人にとって、水なんかどこにでもあるじゃんといいたくなるニュースだろうけど、火星に水があるとすればこれは大変なことなのだ。
生命の誕生には液体状の水が不可欠とされているから、そんな水があるということは生命が存在している可能性がある。
そんな短絡的に結びつけちゃっていいものかちと疑問もあるけど、かりに火星に生命が存在していれば、これは人類がはじめて発見した地球外生命ということになり、生命というものがこの宇宙に普遍的に存在していることの証明になるのである。
で、それがなんなのさといわれちゃ身もふたもないけど、これはとにかく大きなニュースなのだ。
もっとも生命が存在しているといっても、タコや地球人に似た高度な生命が存在すると思っちゃいけない。
存在するとすれば微小なバクテリアみたいなものだろうというのも定説。
ひょっとすると火星はバクテリアのような生きものが、とぼしい日の光を糧に細々と暮らしている平和な惑星なのかもしれない。
それを虎視眈々と狙う悪の権化のような地球人。
おお、これじゃあウェルズの 「宇宙戦争」 が、攻守ところを変えてもうすぐ始まろうとしているところじゃないか。
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