卓見
週刊新潮に 「菅見妄語 (かんけんもうご)」 というエッセイが連載されている。
これがなかなかおもしろい。
おもしろいというのはわたしの場合、反権力的で皮肉がいっぱいということになるんだけど、今週のそれにこんなことが書いてあった。
『欧米人は帝国主義時代より、有色人種を汗水たらして働かせ、自分たちはその上前をはねることで楽して豊かに暮らす、という狡猾な生き方を実践してきた』
『アフリカ人やアラブ人には鉱物資源や化石資源を採掘させ、南米人には農産物を生育させ、アジア人には工業製品を製造させ、自らは投資や金融を通してその上前を・・・・・・』
そんなやり方はとっくに破たんしているのに、と文章は続く。
卓見である。
いささか極論みたいな部分もあるけど卓見である。
わが意を得たりという感じがする。
わたしは欧米、とくに帝国主義アメリカのやり方にふつふつとたぎる怒りを抑えられないでいる人間だから、もしアメリカに生まれていたら、まちがいなくイスラムに感化されて人間爆弾にでもなっていたところだ。
どういうわけか日本に生まれちゃったおかげで、ヤッターマンなんか観て喜んでいるような、ノーテンキでだらしない人生を送るばかりである。
もうホント、幸せなんだか不幸なんだか。
北朝鮮の金政権が崩壊するのと、アメリカがギリシャなみに財政破たんするのと、どっちが早いかというのが目下のわたしの関心事。
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