おふざけ
なんとかいう大臣さんが、今度は新聞記者に 「放射能をつけちゃうぞ」 とふざけたらしい。
はじめて大臣になって舞い上がっちゃったのか、もともとノーテンキで楽しい人だったのか。
新聞はたちまち問題視だ。
新聞がちょいと火をつけると、なにしろ常識がハバをきかせ、政治家に謹厳実直な姿勢ばかりを要求する国だから、たちまち世論が沸騰してしまう。
そんな大騒ぎするようなことかいと思う。
おふざけの好きなわたしには、政治家は冗談もふざけてもいけないという風潮がますます広がり、窮屈な全体主義が蔓延しているみたいで気味がわるい。
むかし中国の田舎の街に行ったとき、警察官に尋問されたことがある。
警察官の中にたまたますごい美人の婦警さんがいたので、わたしは 「中国のこんな田舎にあなたのような美人警察官がいるとは思わなかった」 といおうとした。
残念ながらそんな冗談をすらすらといえるほど中国語に堪能でなかったので、のどまで出かかった言葉が発せられることはなかった。
発していたら、ふざけるなで、わたしはそのまま強制収容所にたたっこまれていたかもしれない (なにしろ中国だから)。
こういうおふざけは、相手がカタブツだからこそおもしろいんだけど。
いまは震災や原発事故、だめおしの豪雨災害まで起こっちゃって、いろいろ大変な時期なのだ。 大臣がふざけている場合か。
という声がかまびすしいけど、ユーモアを愛する当方としては、あまり楽しくない社会になりつつあるなあと思ってしまう。
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