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2011年9月 4日 (日)

ザリガニ

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散歩をしているだけで植物や動物の盛衰を感じることがある。
この時期になると、むかしは川のほとりにキクイモの黄色い花が満開だった。
べつの年にはセイタカアワダチソウやアレチウリという外来種の植物がもうれつに繁茂したことがある。

最近これらの種にむかしほどの勢いがない。
セイタカアワダチソウやアレチウリの評判はよくないけど、キクイモのほうは鑑賞用としてもわるくない花だから、無粋なお役人さんが駆除したとも思えない。
どうも自然のままにしておいても、植物の勢力範囲はしょっちゅう交代するものらしい。

原因はいろいろあるんだろうけど、しろうとのわたしが想像するのは、作物でも連作できない植物があるように、繁茂しすぎた植物は自らの勢いで自らの生活環境を破壊してしまうんじゃないかということ。
たとえばその植物にとくに必要な地中の養分を失わせてしまうとか。
その植物が少なくなると、また必要な養分が蓄積されて、いつかまたその植物の出番がくるってことじゃなかろうか。

動物では、ヘビやナマズも去年はしょっちゅう見かけたのに、今年はあまり見ない。
ヘビが1年で死ぬはずはないから、去年たくさんいたのなら今年もいなくちゃいけないはずである。
動物の場合は地中の養分は関係ないから、こいつらの勢いがなくなった原因は餌の不足や天敵の増加が考えられる。
しかしうちの近所にヘビの餌になるカエルが、去年だけとくべつに多かったような気もしないし、ナマズの天敵もあまりいそうにない。
そういうわけで動物の盛衰については原因がよくわからないんだけど、今年大きな顔をしてのさばっているのはザリガニだ。

原発の影響か台風の後遺症か知らないけど、今日の散歩でたまげた。
ほたるの里の稲田の近くに小さな流れや水たまりがあって、そこに今年はやたらにザリガニが多い。
水たまりなんてザリガニの養殖場みたいである。
増えすぎてケンカをするようで、はさみが片方しかないのも何匹かいた。
どうしてこんなに増えたのか、原因はいくつも考えられるけど、こいつは田んぼのやっかいものなので、対処法を考えよう。

ザリガニはゆでると、当然といえば当然だけど、エビと変わらない味がする。
ザリガニはホタル (の幼虫) の天敵だから、いくら獲っても市役所から苦情が来るはずがない。
つかまえて、こいつをつかまえるのはスルメの足が1本あればいいので、エビグラタンの材料にしてもいいし、縁日の夜店で子供のオモチャとして販売したらどうだろう。
ウルトラマンのバルタン星人みたいだから、そんな名前をつければヒット商品になるかもしれない。
不景気のおりだ。元でいらずのこんな商売、誰かやる人はいないかしら。

写真のザリガニは横になってるけど、死にぞこないってわけじゃなく、これが彼らの甲羅干しのスタイル。

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コメント

甲羅干しですか!
勉強になりました。

投稿: タマ | 2011年9月 6日 (火) 08時10分

わたしが子供のころ、田んぼのあいだの小川に行くと、コンクリートの堰の水ぎわに、ザリガニが横になったままずらりと並んでおりました。
こっちに気がつくと、とたんにクモの子を散らすように水中に逃げていきます。
あれはきっと甲羅干しをしていたのにちがいありません。

投稿: 酔いどれ李白 | 2011年9月 6日 (火) 13時11分

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