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2011年10月 8日 (土)

世界はいま

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録画機の中に映画がどんどんたまってしまうと書いたけど、映画ばかりじゃない。
わたしは海外旅行や辺境というものに関心があるので、いきおいそういうテレビ番組を録画することが多い。
つい最近もBSで 「長江・天と地の大紀行」 という番組が放映された。
これはなんとかいう若い作家が、中国の長江流域をその源流から河口までたどる、3回シリーズの紀行番組である。
こういう番組はめずらしくないけど、随所に見られるモーター・パラグライダーの空撮映像がステキである。

この第 1回目にチベット族の少女が出てきた。
彼女はシャングリラ (この地名についてはもういちいち触れない) の景勝地で、民族衣装を着て観光客に写真を撮らせる仕事をしていた。
わたしも中国の青海省というところを旅したことがあって、そういうモデルの少女に出会ったことがある。
ただ彼女が職業としてそういうことをしているとは思わなかったので、写真を撮ってお金を払わずに帰ってきてしまった。
※上の写真がわたしからお金をもらいそこねた娘。 下のガキどもはそういう点はっきりしていて、おじさん6元ちょうだい、6元、6元としつこかった。

私事はさておいて、この番組の最終回に、1回目の旅で知り合ったチベット族の少女を上海に招待するシーンが出てきた。
少女は飛行機の旅や大都会というものを知らないので、ぶったまげという設定だけど、このへんでまたわたしのヘソ曲りがむくむく。
これってやらせじゃないのか。
いまどき、いくら中国の奥地だって、旅客機も高層ビルも (知識として) 知らない娘がいるのかね。

わたしは自分でも映像に凝ったことがあるから、やらせについてはわりあい理解のあるほうだと思っている。
しかし、チベットの奥地 → 遅れている → 文明を知らない。
ブッシュマンじゃあるまいし、こんなステレオタイプな見方をされると文句のひとつもブチたくなってしまう。
この少女にしたってシャングリラで観光客相手にモデルをしていたのだ。
観光客がどこからどうやって来たか知らないはずはないだろう。

チベットとはちょっと方向がちがうけど、わたしは甘粛省にある天祝チベット自治県というところで、田舎の小さな町にネットカフェが少なくとも2つあるのを発見して、たまげたことがある。
いまから6年まえのことだ。
現在のわたしたちにとって真のおどろきは、文明を知らない人間の存在よりも、ボツアナの近代企業で働くアフリカ人の娘や、パソコンを使うチベット族の少女の存在じゃないか。
まごまごしていると日本人のほうがそうとう遅れているといわれてしまうぞ。

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