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2011年10月13日 (木)

ボンネビルのスピード娘

録画機のハードディスクに 「ボンネビルのスピード野郎たち」 という番組が録画してあった。
録画直後に冒頭の部分だけを観てみたところ、髪の毛を黄色にそめた75歳のおじいさんが、ソルトレイク・サーキットで、手作りの車を駆ってスピードレースに挑戦していた。
なるほどね、老後を趣味のレースに賭けるおじいさん、そういう番組かと思っていたんだけど、今日あらためて全編を通して観た。

ソルトレイクは米国のユタ州にある干上がった塩の湖で、まっ平らな土地が 10数キロにわたって続くところから、よく車のスピード記録挑戦に使われる場所である。   
ここで年に 1回開催される車好きのお祭り 「ボンネビル・スピードレース」 には、全米から大勢のスピード狂が集まってくる。
レースといっても、これは複数の車が同時に走って速さを競うのではなく、1台づつのタイムアタックだ。
カテゴリーもロケットみたいな特注車から、市販されている車の改造車、手作り自動車、オートバイまでさまざまのクラスがあり、さらに排気量や燃料の種類によるクラス分けもある。
黄色髪のおじいさんが参加していたのはビンテージ・クラスといって、わりあいのほほんとした速さのクラス。

楽しそうだなと思いながら観ていたら、この番組の中にオートバイ部門に挑戦する20歳と 17歳の姉妹が出てきた。
なかなかきれいな娘2人だけど、オートバイは排気量無制限クラス、つまり1000ccもあるでっかいバイクである。
彼女らはお腹にタトゥーでバイクのピストンを描いているくらいの筋金入りのスピード狂。
それはいいけど、そんなバイクでぶっ飛ばして、ケガでもしたらどうするのか。
じっさいにこの番組の中にも、派手に転倒するバイクの映像もあったくらいだから、これじゃ彼女らのお母さんは娘がレースに出ることに反対しないのだろうか。

ところが娘がスピード狂ならお母さんも負けず劣らずのスピ狂だった。
娘が近所でバイクの練習をするシーンがある。
ラフなTシャツを着ているもんだから、風圧で胸がはだけてしまう。
お母さんは飛び出していって、胸もとのしまった自分のシャツと交換させるのである。
じっさいのレースでは、事故を見ていくらかびびっちゃった娘に率先して、自ら走ってはっぱをかける。

そんなモーレツ母さんの後押しもあって、この姉妹が出した記録は時速299キロと300キロ。
高校生の女の子がそんなスピードを出すかよと、男の参加者たちもあきれていたけど、これだからアメリカ人はとかアメリカの文化は、なんて理屈はいわない。
すなおに、もろ手を上げて、すげえなあと感心してしまった番組でありました。

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