« 意義あること | トップページ | 小松左京さん »

2011年10月27日 (木)

なにが問題なのか

471

世界人口がまもなく70億に達するというニュースもあれば、あいかわらず少子高齢化が問題だなんて記事も。
いったいどっちだ、どっちが人類にとって幸せなんだと悩んでしまう。
ということで、むかし読んだ本の内容を紹介してしまおう。
このブログでも何度か登場願っているSF作家のアイザック・アシモフの啓蒙書なんだけど。

いまから30年ぐらい前の世界では人口増加が人類にとって大きな脅威だった。
なんとかして人口を減らさなければ人類に未来はないと、多くのまじめな科学者、知識人が考えていた。
人口が減れば多くの問題が解決するだろうということは、ちょっと考えてみれば小学生にでもわかることである。
人口が減れば食料問題は解決するし、住宅問題も解決する、車が減るから道路の渋滞なんてこともなくなるではないか。
環境の破壊も汚染も減るだろうし、資源の浪費、たとえばマグロを取り過ぎだなんて騒ぐこともなくなるだろう。
人口が減れば福祉や医療サービスの経費も減る。経費が減る一方で、ひとり当たりのサービスは充実するってことである。
土地や資源があまっているのに戦争なんかする人間がいるだろうか。
ようするに人間同士の軋轢の原因になっている諸問題のほとんどが解決するように思えてしまう。

人口が減ったって、生産力が落ちるわけじゃない。
わたしが幼いころ、田植えなんていうと一家親戚が総出でやっていたもんだけど、現在ではひとりかふたりの人間が機械を使ってすませてしまう。
家を建てるというと、わたしも見たおぼえがあるけど、やぐらを組んで10人ぐらいの土方が、おっとちゃんのためならエンヤ、おっかちゃんのためならエンヤと土台固めをしていたもんだけど、それもいまでは建設機械を使って短時間に少人数でやってしまう。
技術や機械の発達で、現在はむかしほど生産活動に人手を必要としない時代なのである。

だから人口が減れば、人々はみんな大きな家に住み、ゆたかな食べ物を享受し、仕事のあい間には余暇を楽しむ。未来はバラ色に思えてしまう。
それなのに少子高齢化で人口減少が問題になっている現在も、わたしたちの生活はぜんぜんバラ色じゃない。
それはいったいどうしてか。どかこ、なにかが間違っているんじゃないだろうか。
ようするに人口が減っているのに、システムだけは旧態依然で、その典型が年金システムだけど、そういうものが昔のまんまだからいけないんじゃないか。
発想を転換し、まったく新しい改革をなしとげれば、ほんとうに未来はバラ色なんじゃないかと、未来をしょってたつ不遇な若者たちに提言しておく。

|

« 意義あること | トップページ | 小松左京さん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なにが問題なのか:

« 意義あること | トップページ | 小松左京さん »