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2012年1月 7日 (土)

オリンパス

水に落ちたイヌは叩かれる。
オリンパスの前会長さんが、損失隠しが発覚して辞任したあとも社宅にいたなんて新聞に書かれていた。

彼については、クローズアップ現代で社長就任当時の映像を観たことがあるけど、ソファにふんぞり返り、足を組んだまま、いやあ、経営改革を目指しますよと、意気軒昂な(のかおっちょこちょいなのかわからない)態度だった。
苦節ン十年でようやく射止めた社長の座だったのかもしれないけど、いま考えると山一証券の最後の社長さんみたいに、なんにもわからないまま前任者から損失処理を押し付けられちゃったんじゃないかって気がする。
損失が露呈してから諸悪の根源みたいに叩かれているけど、ちょっと気のドク。
べつに私腹を肥やしたわけでもないし、なんとか帳尻を合わせようと誠実?に苦心しただけではないか。
社長に就任して以来、なんとかしなくちゃなんとかしなくちゃと、1日だって気の休まる日がなかったにちがいない。
責められるなら損失をつくった当時の経営陣だけど、そのほとんどは莫大な退職金をもらって、ヘタすりゃもうあの世に行っちゃった人もいるかもしれない。

不正を告発した外国人の前社長さんは委任状争いを断念とのこと。
彼にしてみれば、オレがオリンパスのど性っ骨を叩き直してくんずというつもりだったんだろうけど、株主優先というドライな感覚だけでは、温情あふるる日本の企業体質には通じなかったようだ。

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