APAPAT
知り合いからアルメニア産のコニャックをもらった。
ボトルのラベルでいちばん目立つのはAPAPATという文字で、どうやらこれがこの酒の名前らしい。
APAPATというのは、調べてみたらノアの方舟が流れついた山とある。
だとすれば、ふつうはアララト山だ。
たしかロシア語のPは英語のRになるってことだから、これはロシア語なのだろう。
ネット上にはアルメニア・コニャックについて書いたサイトもある。
http://blog.livedoor.jp/koro56/archives/51819435.html
これによるとヤルタ会談で英国首相のチャーチルもこの酒が気にいり、わざわざ個人輸入したとあるから、とっても由緒のある酒らしい。
飲んでみた。
貧乏人のわたしもときどき蛮勇をふるって、4、5千円のウイスキーを買うことがあるけど、これは、なんというか、ケタ違いという感じがする。
いちど何万円もする洋酒というものを味わってみたいと思って、もちろん果たせずにいたけど、この酒ではじめてそれが可能になっちゃったような。
グラスにちょっぴりそそいで、その甘い香りを楽しんでいると、あ、なぜか開高健さんの本を読みたくなってきた。
こんなものがわが家にあるってことがわかったら、たちまち呑兵衛の友人たちが押し寄せてこないともかぎらない。
だからこれは内緒だ。
わたしひとりでちびりちびり飲むことにしよう。
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