禁断の惑星
「禁断の惑星」 と 「惑星ソラリス」。
このふたつはSFの古典というべき映画で、前者は特撮にディズニーも関わったとされる明るい雰囲気の、後者はソ連製の陰鬱なイメージの映画だけど、内容に似通った点がある。
いずれも行方不明になった先達を捜索にきた宇宙飛行士が、惑星上で怪奇な現象に遭遇するというもの。
羽のはえた恐竜や緑色の宇宙人が出てこないところが古典に値するのである。
最後にあきらかになる怪奇な現象の正体は、人間のもつ潜在意識がかたちをもってあらわれたというもので、つまり 「禁断の惑星」 では娘の恋人に憎しみを感じる親父の潜在意識を、「ソラリス」 では死んだ女房に会いたいという亭主の潜在願望を、それぞれ具現化しちゃう能力がこの惑星にはあったというもの。
両方ともCG (テレビゲームも) のない時代の映画なので、昨今の若いモンには物足りないと思うけど、昨夜TV放映された 「アバター」 なんかよりは、ずっと深刻かつ高尚なテーマなのである。
SF作家というやつは、つねに他人の思いつかないアイディアを考えているものだから、このていどで感心しちゃいられないんだけどね。
潜在意識を具現化する・・・・・・
わたしは基本的には平和愛好者だと思う。
しかしどこにでもいるふつうの人間だから、こころのどこかに暴力的潜在意識が潜んでいるかもしれず、それが日本は平和だけど、いたるところに暴力が存在するこの世界に反映されているのかもしれない。
この地球上の森羅万象も、テロも戦争も、ぜーんぶわたしの潜在意識が実現しちゃったものかもしれない。
そうだとしたら、できることなら戦争よりも、絶世の美女というかたちで実現してほしいねえ。
でなければAKBを率いる秋元なんとかさんと取って代わるとか。
ダメかしら。
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