イスタンブール/チップ
チップというものがある。
日本じゃあまり通用してないようだけど、外国へいくとこれがけっこう必要な国もある。
欧米映画で主人公が部屋のボーイにさりげなく小銭をわたす場面なんか、なかなかカッコいいものだ。
そういうわけで日本人の中には過剰に意識して、外国ではかならずチップを渡すものだとこころえている人もいる。
しかしチップはぜったいに必要なものではない。
たとえば大陸中国はチップ不要の国である。
わたしはあの国に数えきれないぐらい旅をして、ただの一度もチップなんか払ったことがないから、よく知っているのである。
ベッドにチップを置くのは日本人のやさしさだとか、美徳だという人がいるかもしれない。
しかし、日本に来た欧米人はそんなもの置かないだろう。
これは美徳ではなくルールである。
チップ不要の国でそんな気をつかう必要はない。
もちろん払いたい人が払うのは勝手だし、最初からチップが必要な国もある。
香港へ行ったときは、あの国はチップが必要と聞いていたから、わたしももちろんチップを払った。
たまたまわたしの部屋係りがインド系のカワイ子ちゃんだったから、もうたまらずにチップを乱発してしまったくらい。
大事なのは、これから訪問する国がチップの必要な国であるかどうか、よく調べておくことだ。
前置きはもういい。
トルコの場合はどうなのか。
調べてみると、いちおうチップの要らない国ということになっていたけど、わたしの経験では必要な場所もある。
たとえば列車の個室に乗ったとき、ガイドさんから必ずチップをと説明されていた。
レストランやホテルは要らないらしいが、またカワイ子ちゃんが担当になったらどうしよう。
ま、わからないときは払ってしまうにかぎる。
わたしのイスタンブールはこういうスタンスで行くことにする。
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