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2012年3月20日 (火)

オオイヌノフグリ

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春めいてきたのでぶらぶらと自然観察園まで散歩にいく。
数は少ないけど、いまの見ごろはミスミソウ(三角草)。 雪割草はこの花のことだそうだ。
ほかに、そろそろツクシンボウも顔を出しており、たったひとつだけどスミレさえ見た。

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園内のある場所にイヌノフグリの群落があって、遠目には青い絨毯のように見える。
近くでみると、まさに夜空にきらめく花の宇宙という感じ。
しかし、こいつはじつは1年中陽だまりに咲いていて、めずらしくもなんともない花である。
わざわざ紹介するほどの花じゃないんだけど、今回はその花の絨毯がみごとだったので、写真をボツにしないことにした。

ところでイヌノフグリの “ふぐり” は陰嚢のことである。
陰嚢ではわからない人のためにいうと、つまり男なら誰でも持っているタマタマを入れる袋のことである。
そんなもん見たことないわぁって、若い娘ならいうかも。
妙なものを花の名前にしたものだけど、むかしの人の観察はなかなかするどいものがあるから、きっとどこかイヌの陰嚢に似てるんだろうと、じっくりながめてみた。
わっからないね。 どこがそれに似てるのか。

ネットで調べてみたら、じつはこの写真は帰化植物のオオイヌノフグリで、べつにイヌノフグリという日本在来種の植物があるらしい。
つまり似たような植物が名前を混同されちゃっているわけだ。
日本在来種のほうは、ウチの近所で見たような気がするけど、いちおう絶滅危惧種だそうである。
その実は、写真で見ると、なるほど、何かの動物の陰嚢みたい。 毛なんか生えちゃって。
ホント、むかしの人はするどいなあと思う。

陰嚢を見たことのない若い娘は、以下のサイトにイヌノフグリの実の写真が出ているので参考にするとよい。
http://sasurai-bito.at.webry.info/200801/article_8.html

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