入れ墨
大阪の橋下クンが最近は暴走ぎみのようだ。
今日の新聞じゃ公務員に入れ墨厳禁だなんていいだした。
たしかに入れ墨というとヤクザに直結させちまう人が多いけど、ヤクザが即、ぜんぶイケナイ人というのはどういうものか。
ずっと昔、旅先で元テキヤというおじいさんと出会って、いろいろ話を聞いたことがある。
その体験譚はなかなかおもしろかった。
もちろん学のない職人くずれの人だったけど、いかにして分量や材料をごまかすかというテキヤのひけつだとか、パクられたときの状況や刑務所の規則、はては先任も上官もおかまいなしの戦争中の体験だとか、はなしは含蓄に富み、その中には人生の教訓も含まれていて、人間の教師としてはむしろこういう人のほうが役に立つんじゃないかと思ってしまったくらいだ。
大阪じゃたまたま入れ墨をした公務員がセクハラをして問題になったのだという。
しかしセクハラなんてのは、どっちかというと入れ墨なんかに縁のない、青白い秀才に多いような気がする。
公務員の不祥事を厳に取り締まることには反対しないけど、しかし入れ墨(刺青)をもってイケナイというのは、またどこかのPTA(いまでもこういう組織があるのかしら)が言い出した寝言に決まっている。
だいたい刺青がヤクザに直結するように、わたしなんかPTAというと、モンスターペアレントのたまり場を連想してしまうのである。
そういう寝言に左右される政治、そういう政治家じゃやっぱり困ります。
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