イスタンブール/カラス
ホテル・アルバトロスは海から近いので、翌朝6時ごろ、わたしはさっそく海岸まで散歩に出かけた。
ホテルから海岸まで、鉄道のガードをくぐり、広い自動車道を横切って、せいぜい5、6分だ。
この交差点の近くにも1本ミナーレのキュチュク・ジャーミーというモスクがあった。
ミナーレというのはイスラム寺院に立っている突塔のことで、この本数が多いほど格式の高いモスクということになっているらしいから、ここは、まあ、並みの上ぐらいかしら。
イスタンブールは海辺のリゾートではないから、景色がとくべつにいいわけじゃないけど、海岸は公園になっていた。
岸壁にそってぶらぶら歩く。
目のまえの海はマルマラ海で、沖にぼうっとかすんだ陸地が見える。
もうこの時間から岸近くで漁船が操業中で、出港していくフェリーもあった。
カモメがひらりひらりと飛んでいて、空をながめている分には気持ちいいところだけど、地上を見るとちょっとがっかり。
けっしてきれいな公園ではない。
トルコ人というのは公衆道徳に難があるのか、芝生の上やベンチのまわりにはにゴミが散らばり、防波堤の上に砕けた酒ビンが散乱していたりした。
そんなゴミの上にカラスがいた。
以前の旅で報告したことがあるけど、白いカラスだ。
そんなことに興味がないっていう人にはどうでもいいことだけど、バード・ウォッチャーを自認するわたしは、ここでイスタンブールにも日本にもいくらでもいるくせに、どこか違うっていう鳥を紹介してしまう。
1番上が、白い、正確には背中からお腹にかけてグレーのカラス。
2番目はハトだけど、ドバト、キジバトのいずれでもない、日本じゃ野生のものはあまり見かけないタイプ。
3番目はスズメ。 ほっぺたに奴さんマークがなく、ホウジロの仲間に見えなくもないけど、動きや民家の周辺をうろちょろしているところはまさにスズメ。
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