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2012年4月30日 (月)

イスタンブール/衣料品街

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首尾よくイスタンブルカルトを手に入れて、さてどうするか。
自分はいまベヤズットというトラムの駅のわきに立っている。
ここはイスタンブールでもブルーモスクやアヤソフィアなど、名所旧跡の多い旧市街に属する場所だから、行く場所はいくらでもあるけれど、さしあたっての目的がない。

ふと見ると、駅のまん前にバィェズィト・ジャーミーという、とてもおぼえられそうにない名前のモスクがあって、そのわきになにやら人だかりがしていた。
のぞいてみたら、せまい路地の両側に衣料品をあつかう商店がびっしり並んでいて、トルコ人が大勢つめかけている。
これはおもしろいと、じつは衣料品なんかに興味はないからあまりおもしろくないけど、路地に分け入ってみた。
ここは衣料品専門の市場だった。

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衣料品がつまらないのは、売られているものが日本にいくらでもあるTシャツ、ジーンズなどで、どうやら現在世界を席巻しているメイド・イン・チャイナ、および人件費の安い途上国の製品がここでも幅をきかせているようだからである。
かたわらに大きな広告塔があって、トルコのモデルの大きな写真がかかげてあった。
わたしはトルコ語がさっぱりだけど、ここに書いてあるのはあのアルマーニかもしれない。
このモデルが身につけている服は、肌を露出せず、なおかつエレガントというお手本みたいで、こんな服ばかりなら見て楽しいけど、大半はそうじゃない。
いっそのこと、4番目の写真にあるような、スルタン・ファッションというか、ターバンとかハーレム・パンツなんか専門に売っている店があるとおもしろいんだけどね。
女性の下着売り場もあったけど、先進国、退廃天国の住人のわたしが顔を赤らめてしまうような、ド派手な下着もどうどうと売られていた (写真は撮れませんでした)。

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トルコはイスラムの国といっても世俗主義を国是とする国だから、イスラムの戒律はそれほどきびしいものではなく、女性でも西欧ふうに髪を出し、Tシャツにジーンズという娘も多い。
その反面、日本人にはどうしても異質としか思えない5番目の写真のような女性もけっして少なくない。
この国は欧州とアジアの架け橋というだけあって、ファッションも多様だから、興味のある人にとってはおもしろいところかもしれない。

ぶらぶら歩いていたら、公共水道があった。
イスタンブールのバザールというのは、もともとスルタンの厩舎だったなんて話を聞いたことがあるので、そういえば馬の水飲み場に見えなくもないね。

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