イスタンブール/エミノニュの2
埠頭を大勢の人が右往左往している中に、ケスターネ・ケバブという焼き栗みたいなものや、ドーナツ型のスィミットというパン、トウモロコシなどを売る屋台が出ている。
ボスポラス海峡のクルーズはいかが、なんて客引きもちょろちょろしている。
海上ではカモメがひらりひらり、鵜が潜ったり浮かんだりして、エミノニュではぼんやりしていてもぜんぜん退屈しない。
イスタンブール名物の、ぐらぐらゆれるサバサンドの船もこのへんにあるということだけど、今回の旅ではいちども見なかった。
2番目から4番目の写真はエミノニュ、およびイスタンブールのあちこちで見かけた軽食の屋台。
ガラタ橋の上には釣り人がいた。
いったいどんなものが釣れるんだいと好奇心にかられて橋の上に行ってみた。
ガラタ橋は金角湾という細長い入江をまたいで、イスタンブールの旧市街と新市街をむすぶ橋である。
この橋は自動車もトラムも通るけど、両側に歩道があり (写真を参照のこと)、そこがトルコの太公望のいい釣りポイントになっている。
釣れていたのはボラだった。
日本でも伊豆あたりの港でよく見かけるし、排水溝のあたりに群がっていることが多くて、あまり上等とは思えない魚だけど、珍味とされるあのカラスミの母親に相当する魚である。
トルコではカラスミも有名だそうだ。
わたしは台湾で山積みされたカラスミを見たことがある。
見ただけでそんなものをしょっちゅう食べられる身分じゃないけれど、ネットで調べてみたら、トルコのカラスミは蜜蝋でパッケージされていて、いっぷう変わった色かたちをしているとあった。
カラスミの話題は、このあとエジプシャン・バザールのところで、ちょっとだけ出てきます。
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