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2012年4月24日 (火)

イスタンブール/最初のホテル

最初の晩に泊まったのはホテル・アルバトロスである。
アルバトロスはアホウドリのこと。
日本では絶滅危惧種で、いろいろと繁殖計画がされている鳥である。
あまり利口そうに聞こえない名前だけど、わたしはこの名前になぜかロマンを感じてしまうタイプ。 わるくない。

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あらかじめネットで調べたら、イスタンブールの同じ場所に、木造と石造りの同じアルバトロスという名前のホテルがあることがわかった。
わたしとしては木造のほうがなんとなくボロっちく、それだけに船員宿のようなロマンが感じられたので、そっちに泊まりたかったんだけど、旅行会社にウチと取り引きがありませんといわれてあきらめたのである。

現地に着いてからそのあたりを探してみたにもかかわらず、木造のアルバトロスはとうとう発見できなかった。
どうやら建て直して新しくなったのが、わたしが泊まったアルバトロスで、ネット上に古い木造時代の写真が残っていたものらしい。

もうひとつ。
わたしは木造建築は古いもので、石造りのほうが新しいのかと思っていたら、かならずしもそうじゃなかった。
アルバトロスの近所に木造のホテルはたくさんあり、どっちかというとわりあい新しそうなホテルばかりだった。
石のホテルは昔からあるが、木造というのはトルコでは新建材なのかもしれない。

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さて、ホテル。
まる暗記していた英語で、日本で予約しましたというと、ふたつ返事で了解だった。
わたしがフロントで宿泊手続きをしていると、玄関からきれいな欧米人の娘が入ってきた。
彼女はわたしと目があうとちょっと微笑んだ。
わたしも微笑み返そうとしたけど、意表をつかれた顔の筋肉がそんなに素早く反応できなかったので、そのタイミングを失ってしまった。
どうも日本人はこういうことがヘタである。
部屋の鍵をもらってさっさとどこかへ姿を消したから、この娘はホテルの宿泊客だったようだ。
なんか素敵な出会いが始まると期待したアナタには申し訳ないけど、彼女と2度と会うことはなかった。

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わたしの部屋は、(たぶん) このホテルでいちばんひどい部屋。
部屋の窓から見えるのは、目の前30センチにそびえる衝立みたいな壁ばかりで、部屋のドアは古くさい鍵をがちゃりとまわして開ける方式だもんだから、不器用なわたしが1回で開けられたためしがない。
おまけにフロントから10メートルしか離れてないから、出入りがまる見えだ。
しかし日本で、部屋も見ないで予約し、しかも男のひとり旅では、ホテルとしても空き巣が出張してきたのではないかと監視する意味もあるだろうし、こういうことは日本でもよくあることである。

そんな点を無視できれば、壁掛けテレビも冷蔵庫も金庫も備わっているし、シングルといっても、ベッドは日本人なら楽に2人が寝られるサイズ。
ベッドのわきにはガラスのビーズで飾られたトルコ風?の電気スタンドがあり、ベッドカバーにも小さなガラス玉が縫い付けられていて、ハレムの王様の布団みたい。
風呂場にはバスタブがなかったけど、わたしはシャワーだけでも1週間ぐらい我慢できるタイプだから、まあまあ上出来の部屋じゃあるまいか。

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このホテルを全方位カメラで紹介するサイトがあるので、以前紹介したけど、あらためて紹介してしまう。
http://www.hotelalbatros.com/sanal/sanaltur/index.html

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