イスタンブール/イスタンブルカルト
イスタンブールを歩きまわるにはイスタンブールカード (こちらではイスタンブルカルト) があると便利である。
これは日本のJRにあるSUICAのようなプリペイドカードで、これさえあればトラム (路面電車)、メトロ、バス、フェリーなど、市内のほとんどの公共機関を利用できるという。
それで到着した翌日は、なにをさておいてもまずこのカードの入手を目指した。
ところでそれはどこへ行けば買えるのだろう。
駅に行けばあるだろうと、ホテルからいちばん近い、トラムのスルタンアフメト駅に行ってみた。
しかし、駅といっても路面よりちょっと高くなったホームがあるだけで、駅舎があるわけでもないし、駅員がいるわけでもない。
ホームの両はじに改札機が置いてあるだけの、かなりいいかげんな駅である。
カルトを売っている店は見当たらない。
うまい具合に、カタコト日本語のわかる絨毯屋の客引きが話しかけてきた。
カルトを売っている場所を知らないかと訊くと、知ってる、知ってる、こっちだというのでついていったら、絨毯屋に引っ張り込まれてしまった。
そんなものは要らんと断固拒絶し、店の店員にカルト、カルトと尋ねると、三つ先の駅で売っているよという。
三つ先といっても、トラムの駅の間隔は短いから歩いていけない距離じゃない。
まわりはにぎやかな通りだから、見物しながら歩いても楽しいので、トラムの軌道にそってぶらぶらと歩く。
ベヤズットという駅まで歩いて、ようやく駅のわきのキヨスクみたいな店に 「イスタンブルカルトあります」 という張り紙を見つけた。
店の兄さんに1枚くれというと、なにやらべらべら。
ここでチャージもしなければいけないと言ってるらしい。
いくらぐらいチャージすればいいだろう。
日本にあてはめて考えると、2、3千円もチャージすれば、4、5日の滞在には十分ではないか。
で、カード自体の値段も含めて50リラ (2200円ぐらい) を渡した。
これで首尾よくカルトを手に入れ、安心してまた歩きだしたけど、あとでレシートを見たら47リラになっていた。
くそ、3リラおつりを返せ、なんてセコイことはいわない。
旅は始まったばかりだ。
ここはイスタンブール、あこがれのトルコの大地。
なんの、たかが130円ぼっちで。
いちばん下の写真下がトラムの駅のようす。
ときどき軌道上をオートバイが走ってきたり、ホームを横切って道路を横断する人がいます。
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