イスタンブール/到着
共和制トルコの生みの親の名前を冠したアタチュルク空港に到着したのは、現地時間で20時40分。
日本からの直行便だから、客は日本の団体旅行客が多い。
そういう人たちが幼稚園の生徒みたいにあちこちに集めさせられているのを尻目に、わたしだけはさっさと出口に向かう。 なんとなく映画の主人公になった気分である。
トルコでは入国カードも書く必要がないし、空港の案内標識は 「乗り換え」、「バスポート」、「荷物受取」 の三つしかなかったから、英語のニガ手なわたしにもよくわかった。
通路のある場所に、ぞろりとした白いイスラム・ファッション、チャドルやヒジャブと呼ばれる服装の女性たちがかたまっていた。
さっそく写真におさめると、おばさんたちの中にひとりだけ若い美人がまじっていて、わたしのほうを興味深そうに見つめていた。
荷物を受け取るためにターンテーブルのわきで待機しながら、まわりをじっくりながめてみる。
たまたまわたしのターンテーブルのとなりがカサブランカからの便のもので、荷物が出てくるのを待っているのは、顔以外を完全防御したイスラム女性が多かった。 ここはイスラムの国であることをいよいよ実感する。
荷物を受け取って空港の出口に向かう。
とちゅうで、なにかの店の前に立ってつまらなそうな顔をしていた男性に、タクシー乗場はどこですかと訊いてみた。
こんなことを書くと英語がぺらぺらみたいに聞こえるかもしれないけど、じつは 「Taxi」 と 「Where」 という二つの単語を並べただけだから小学生にでも訊ける。
つまらなそうな顔をした男性は、あっちとつまらなそうな顔のまんま返事をした。
まあ、彼がうれしがる必要はぜんぜんないわけだけど。
タクシーの運転手には、あらかじめプリントしておいたホテルの名前と地図を見せ、わたしはあっという間に夜のイスタンブールへ走り出した。
運転手は話し好きなトルコ人で、名前はカシム (と聞こえた)。
トルコ人らしく、りっぱなヒゲを生やしている。
わたしもヒゲでは負けていない。 カシムにいわせると、わたしの顔はトルコ人に似ているそうである ・・・・・
さて、これがイスタンブール、あこがれのトルコの大地だ。 この瞬間のわたしの高揚感はとてつもなく大きかった。
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