イスタンブール/ボスポラスクルーズB
クルーズが出発する場所は、フェリー埠頭と反対側のガラタ橋のたもとである。
ここを起点とすると、出港してすぐにガラタ橋をくぐることになる。
橋と船との間隔は20センチぐらいしかない。
考えてみるとこれは不思議なことである。
このあたりの海には潮の干満がないのだろうか。
あるとしたら、いくらトルコ人でも無神経すぎるくらい、たくさんの船がスピードも落とさないで、橋の下をくぐり抜けてゆく (橋にこすった跡もたくさんある)。
そのへんを考察してみると、まずガラタ橋がかかる金角湾は、黒海とマルマラ海をつなぐボスポラス海峡の一部である。
黒海は大きくてももともとせまいボスポラス海峡で封鎖された海で、マルマラ海は細いダーダネル海峡によって地中海とつながっているだけである。
さらに地中海は、大西洋とせまいジブラルタル海峡でつながっているだけだから、これでは海水も移動のしようがない。
海水が移動しなければそもそも潮の干満など起こりようがない。
イスタンブールに潮の干満が目立たないのは当然かもしれない。
クルーズ船が橋の下をくぐり抜ける映像を YouTube に上げてあるので、興味のある人はそちらも参照のこと。
http://www.youtube.com/watch?v=1AcDN2RBcm8
クルーズ船は、まずはボスポラス海峡のヨーロッパ側の陸地にそって航行する。
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