イスタンブール/ボスポラスクルーズA
イスタンブールは細長いボスポラス海峡によって、ヨーロッパ側とアジア側に分かれている。
この海峡はかなりむかしからヨーロッパでも知られていたらしく、明治時代に日本にやってきた西洋人のなかには、瀬戸内海をボスポラス海峡にたとえている者がいるくらいだ。
このボスポラス海峡を船で周遊するクルーズは、イスタンブール観光の目玉である。
わたしは2年前の団体ツアーでこのクルーズに参加しそこねた (ホテルで寝ていたもんで)。
それでリベンジのつもりで、今回はこの遊覧に参加することにした。
クルーズに参加するのは簡単である。
フェリー埠頭のあるガラタ橋のたもとあたりをうろうろしていれば、兄ちゃん、船に乗らないかと客引きが声をかけてくる。
料金は20リラ。
これもどうやら公定料金らしい。
初めてでは心配だと思う人がいるかもしれない。
最初に声をかけてきた客引きについていったら、参加者はわたしひとりだったので、わたしも心配だったけど、なにも問題はなかった。
すぐに欧米人観光客で参加者はいっぱいになった。
そもそも参加者があるていど集まらないと出港しないクルーズなのである。
クルーズ船の数は多い。
わたしが乗り込んだのは午前10時半だったけど、月曜日であるにもかかわらず、前後して出港する船がたくさんいた。
参加者の顔ぶれをながめてみたら、全部で30人ぐらい乗り合わせた客のなかに、東洋人がわたしを含めて4人いた。
そのうち2人連れの娘は 「るるぶ」 なんて旅行雑誌を読んでいたから、まちがいなく日本人。
もうひとりはサングラスをしたちょっとミステリアスな美人で、あまり日本では見かけないぶ厚いガイドブックを読んでいたから、日本人ではなさそうだった。
若い女性にすぐひかれてしまうわたしは、この娘に注目していたけど、サングラスをはずすとちょっとひょうきんな顔をした娘であった。
この娘はひとり旅のようである。
ほかはすべて年令さまざまな白色人種だ。
このあとはボスポラス・クルーズの写真をながめながら、つまらないことをおしゃべりすることにしよう。
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