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2012年5月 9日 (水)

イスタンブール/お菓子

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イスタンブールにはお菓子屋さんが多い。
ショーウインドの中に、お菓子が山に積み上げてある。
イスタンブールにはトルコ人と結婚した日本の女性が少なくないようだけど、もしかするとお菓子に目がくらんじゃった人も少なくないのかもしれない。
わたしは甘いものがけっしてキライじゃないけど、山盛りのお菓子を見ていっぺんに食欲を失った。
イスラムの国では酒が御法度だから、そのかわりお菓子をたくさん食べろってことなのか。
ホテルの朝食でもお菓子だけがべつの皿に山盛りになってるし、以前の旅でアンカラから夜行列車に乗ったときは、食堂車の朝食にもお菓子がついていた。

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ひとつ方程式を組み立てよう。
トルコには甘いお菓子が多いという事実が、まず定義の1。
つぎにイスラムの教えでは、女性は家に引っ込んでいなければならないということが定義の2。
「セックス・アンド・ザ・シティ」 の米国みたいに、女性が積極的におもてで活動してはいけないのである。 水着とたいして変わらない格好で、飛んだり跳ねたりしてもいけないのである。

この2つの定義から導き出される結論は、なにか。
それはおそるべき女性の肥満ということである。

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お菓子が原因かどうか、もちろん原因だろうけど、トルコの女性は歳とともに太る傾向がある。
イスタンブールの名物はベリーダンスだ。
ベリーダンスは女性の美容にいいってことで世界的なブームだそうだから、そのダンサーはいつまでもスマートかと思っていたら、そうではなかった。
あとで観にいったベリーダンスのダンサーのうち、いちばん年長の人はやっぱり腰まわりがどうどうとしていた。

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写真はイスタンブールのスィーツ群。
7番目の写真は、ブルーモスクの前で売っていた水飴。
いちばん最後の写真はブルーモスクで見かけた、黒髪の、どこかロマ (ジプシー) を思わせる美人だけど、やっぱりいくらか太めの傾向が出ている。
気をつけなすって、お嬢さん。

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イスラム女性の美しさに畏敬の念を抱いていたわたしも、イスラム女性てんこ盛りの風景の中で、じょじょに考えを是正しつつある。
国民の肥満は国家の未来の不安定要因だ。
お菓子を制限しないと国民健康保険がもちませんよとトルコ政府に勧告しておく。
日本の年金も心配だけど。

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