イスタンブール/トプカピ
ブルーモスクからアヤソフィアに行けば、つぎはとうぜんトプカピ宮殿ということになる。
この3つはみんなとなりあっているのである。
しかし、このころわたしはアゴを出しかけていた。
若いころなら、養老渓谷から天津小湊まで房総半島を横断した、あるいは南アルプスの広河原から白鳳峠をへて地蔵岳まで縦走した、そんな強靭なわたしであったけれど、さすがにもうトシである。
このころには、ここはイスタンブール、あこがれのトルコの大地、なんてセリフを吐く気力もなくなっていた。
だいたい今回の旅では、トプカピ宮殿はハナっから見物する気がなかった。
ここは2年まえに訪問したことがあり、歩くと疲れるだだっ広い敷地の中に、オスマントルコ時代の王宮の建物が点在して、その装飾には見るべきところがあるけど、そのほかはあまり感心しなかったという記憶がある。
たとえばハレムなんて、どこかの風変わりな刑務所じゃないかという程度の感想しかなかった。
トプカピというと、メリナ・メルクーニ主演の映画 「トプカピ」 が有名だ。
しかし映画のなかで盗賊たちに狙われるエメラルドつき短剣は、なんだかやけに警備がおろそかで、あれはきっとレプリカだろうと思ったくらい。
そんなトプカピ宮殿のなかで、ゆいいつイカしてると思ったのは、海を見下ろすレストランだったけど、しかしここはいつでも団体観光客で混雑していて、英語の得意でないわたしがもたもたと注文できる場所じゃないのである。
そういうわけでトプカピ宮殿については省略。
興味のある人はわたしの2年まえのブログを読むか、例によってネットで調べるとよろしい。
見学を省略したので、とうぜん写真はありません。
代わりにメリナ・メルクーニおばさんの写真を載せておきます。 彼女が生きていれば、現在92歳になっていたはず。
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