イスタンブール/タクシー
イスタンブールのタクシーは黄色く塗られているからすぐわかる。
いちばん多いのはイタリアはフィアット社の車で、日本でいうとトヨタのヴィッツやニッサンのマーチ・サイズのコンパクト・カーがほとんど。
その他の車もたまに見かける。
たとえばヒュンダイなんて車もあったけど、日本の車は見なかった。
4番目の写真はいくらか大きめのバンタイプのタクシーで、いちばん下はドルムシュとよばれる乗合タクシー。
料金はふつうのタクシーで、初乗りは3リラ (130円) もしない。
メーターが上がるのはあちらのほうが早いそうだから、一概にはいえないけど、日本よりだいぶ安いことだけは間違いないようである。
わたしは外国でタクシーを利用するとき、あまり料金を気にしない。
理由は、日本よりタクシー代が高いところはほとんどないし、外国の場合、2.7だとか5.4だとか、端数の出るところが多くて、下車時にいちいち計算なんかしちゃいられないからである。
そろそろ認知症だかんね、わたしゃ。
タクシーというと、外国から来た旅行者は、ボラれるんじゃないかと心配をするものの代表だ。
しかし、トルコではわりあい行政のしつけがいいようで、少なくてもわたしが乗ったタクシーには問題がなかった。
ガイドブックなどに不良タクシーに注意せよと書かれたものもあるけど、東南アジアの途上国や、一部先進国に比べれば、トルコのタクシーはかなりマシなほうだと思う。
ここでトルコの治安についてひとこといっておくけど、どんな国でも、たとえば日本でさえ、旅行者が強盗にあったり交通事故に遭遇することが、絶対にないとはいえない。
旅行のガイドブックにはそういう注意や体験がかならず書かれている。
だからといって警戒しすぎるのもどうだろう。
わたしはトルコに2回しか行ったことがないけど、雰囲気としては治安はかなりいいほうだし、比較論でいうならば、世界にはトルコより危険な国のほうが圧倒的に多いと断言してもいいと思う。
わたしがイスタンブールでタクシーを利用したのは2回で、最初は空港からホテル・アルバトロスまで。
空港から市内までというのは妥当なところで、運転手も気をわるくすることはないだろう。
2度目に乗ったのは、アルバトロスから、つぎに予約したホテル・イギタルプまで。
このふたつのホテルはトラムの駅にしてほんの4つしか離れていない。
トラムの駅で4つというのは徒歩でも歩けない距離ではない。
こういう場合はタクシーはあまりいい顔をしないものである。
ましてホテルの前でつけ待ちをしているタクシーにおいておや。
アルバトロスの前にはいつも数台のタクシーがたむろしている。
手近のタクシーをつかまえてイギタルプの名前と住所を印刷した紙を見せると、運転手はあごをしゃくって、いちばん先頭の車をさした。
いちばん先頭のタクシーもいい顔をしなかったけど、それでも乗車拒否はしなかった。
このあたりは観光立国トルコの、観光客は神さまですという交通行政のなせるわざかも。
ただ、やけに飛ばしたのは、やっぱり腹の中ではおもしろくなかったのかもしれない。
こちらとしては、そういうことはよく承知しているから、助手席であまり居心地がよくなかった。
たいした距離でもないのに、運転手はイギタルプの近くで、べつのタクシーに道を訊いていた。
トルコのタクシー事情はよくわからないけど、イスタンブールにホテルが多すぎることは事実だ。
イギタルプの近くで、わたしはローマ時代の建造物のような古い水道橋があるのを見た。
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