イスタンブール/黒髪と金髪
わたしは写真を撮るのが趣味で、しかも美しい女性の写真を撮るのが大好きで、海外に行ってもそんなチャンスがあれば、恥や外聞は忘れて、可能なかぎりチャレンジすることにしている。
しかしトルコの場合はちと条件がちがう。
なにしろ相手は男女7歳にして席を同じうせずのイスラム国だ。
どうもこの条件が脳裏にちらついて、道ですてきな美人を見かけても、おいそれと声をかけられない。
相手のほうも、これっぽっちも肌を見せない完全ガードで、あたしは身持ちが固いんです、近寄らないで下さいっていうオーラを発揮しているみたいで、近寄りがたいのである。
そういう国だけど、さすがに小さな子供は無防備だ。
幼児はスカーフで頭を隠してないから、けっこう金髪、もしくは茶髪の子が多いことに気がつく。
子供が金髪なら母親もそうかと、かたわらの母親を見ると、こちらはもう完全防備だ。
3番目の写真がいい例だけど、いったい母親の髪の毛は何色なのだ。
スカーフで頭を覆っている女性は、スカーフの下にさらに帽子のようなものをかぶっていて、髪の生えぎわまでぜんぜん見えないことが多い。
4番目の写真は前に紹介したアルマーニのポスターだけど、この女性を見ればスカーフの下にさらに帽子をかぶっていることがよくわかる。
なにもそこまでやらなくってもといいたくなってしまう。
トルコ人というと、ロマ (ジプシー) のイメージから、ついわたしは黒髪を連想してしまうんだけど、じっさいには黒髪ばかりじゃない。
スカーフを脱ぎ捨てれば、じつは5番目の女性たちのように、トルコの女性は茶髪、もしくは金髪であることも多いと思われる (写真がうしろ姿ばかりなのは前から撮りにくいからなのだ)。
女性の美の探求に熱心なわたしは、こんなふうにしょっちゅう人の思いつかない発想をしているのである(?)。
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