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2012年5月19日 (土)

イスタンブール/洞窟レストラン

空港でリコンファームもすませたし、物産展ものぞき、洗濯物も出してきた。
とっくに昼食の時間はすぎていたので、どこかでメシを食おうと思い、そういえばホテルの近くにおもしろそうなレストランがあることを思い出した。

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空港からもどってきて、アクサライの駅からホテルに向かって歩いているとき、右側の路地の奥にバザールという文字が見えた。
はてね、こんなところにも市場があるのかいと、ちょっと寄り道をしてみたら、これはバザールといっても普通名詞ではなく、固有名詞、つまりショッピングセンターの名前のようだった。
トンネルのような通路があり、ずけずけ入っていくと、その奥にブティックやレストランがならんでいて、このレストランの雰囲気がなかなかよかったのである。

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どんなふうによかったかということは、わたしの文章より写真のほうがわかりやすい。
よくイタリア映画なんかに出てくるけど、建物の中庭みたいな場所にあって、まわりは回廊でかこまれているレストランだ。
こんなところで優雅にワインでも飲み、のんびりと本でも読めば (美女でもはべらせればもっといいけれど、現地で調達できなかった)、わたしもいっぱしの映画スターだ。
わたしってけっこうミーハーなのである。
で、昼食はここでとることにした。

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いろいろ案件をかたづけてのどが渇いていたので、ビールを注文した。
メニューの中から、とりあえず野菜サラダを頼んだ。
すると、頼んでもない30センチもあるような大きなパンがついてきた。
このパンはラヴァーシュというらしいけど、前夜のレストランでもついてきたもので、ようするに料理のおまけみたいなもの。
見た目は巨大でも、穴をあけるとプシューッと空気が抜けてペシャンコになってしまうパンである。
いちばん下の写真にそのパンが写っているけど、すでに空気が抜けたあと。
まだ空気の抜けるまえのパンの写真は、このブログのもっとあとで出てきます。

このパンは温かいうちに食べるとひじょうに美味しい。
こいつをちぎっては食べ、食べてはちぎっているうち、わたしの胃袋はこれだけで一杯になってしまった。
で、けっきょく注文したのは野菜サラダとビールだけ。
店の主人にしてみれば、金持ちの日本人かと思ったものが、とんだ貧乏神だったわけだ。

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すこし離れた席で3人連れの女性がおしゃべりをしていた。
スカーフをまとっているからイスラム教徒だけど、昼間っからレストランで食事をしているこの女たちは何者だろう。
またわたしの推理癖が頭を持ち上げそうだったけど、モデルというほど美しくもないし、有閑マダムというほど金持ちにも見えない。
どうみても、うちの亭主が、うちの嫁はんが、うちのガキがと、ぐちをこぼしあっているそのへんのおかみさんたちである。
これじゃあ推理する気にもなれない。

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