このごろ
やることがなくて退屈なときには、机のまえで旅行について考えるのがわたしのヒマつぶしである。
それはいいんだけど、ギリシャだとかスペインだとか、わたしの行きたい国はみんな経済的に不調で、ユーロから脱退なんて騒がれているところばっかり。
でもこれは当然といえば当然といえる。
あしたはあしたの風が吹くってノーテンキな国がわたしの希望で、仕事に追われ、時間に追われているようなきっちりかっちりした国に行きたくないってのが本音だから。
目下のところはギリシャに行きたくて、パソコンでいろいろ調べているけれど、あの国の人たちは国からの手厚い支援に満足して暮らしていて、それじゃあ破産するのは当然だから、緊縮財政に移行しようというのを、ふざけるなって抵抗しているらしい。
そういう身勝手な言い分で国内はごたついていても、部外者の日本人観光客にはたいして影響がないのではないか。
いまでもギリシャ旅行、地中海クルーズなんてのはちゃんと募集しているし。
それにしてもわたしのパソコンは気のきいたやつだ。
そんな気がないときでも、しょっちゅう画面にギリシャ旅行の広告が出る。
オレの気持ちがどうしてわかるの? と訊きたいけど、これはつまり、わたしの好みを探知するソフトが、わたしの知らないあいだに組み込まれちゃったってことらしい。
YouTubeだってそうでしょ。
このあいだ馬の種付けの映像を感心してながめていたら、つぎからいろんな動物の種付け場面ばかり出てくるようになった。
便利でいいけど、わたしの好みが他人に漏れていると思ったら、あまりうれしくないぞ、こりゃ。
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