クレズマー
土曜日の新聞にイスラエル民謡の 「マイム・マイム」 についての記事があって、胸騒ぎする哀愁の音楽であると書いてあった。
その手の音楽は好きだから、どんな曲なのかと YouTubeに当たってみた。
すぐに見つかった。
まことに YouTubeのデータベース、あるいは百科事典としての能力はおそるべし。
「マイム・マイム」 について調べると、必然的にユダヤ人の音楽であるクレズマーにも行き当たる。
両方ともバイオリンやアコーディオンを前面に出した、一聴すればすぐわかるけど、フォークダンスで使われている軽快な音楽ではないか。
軽快といってもその底に哀愁が流れているところはジンタの調べみたいである。
「マイム」 やクレズマーについて、これ以上エラそうなことをいう資格はわたしにはないけど、そのうちに (またつまらないことを) 思い出した。
クリント・イーストウッドが監督した映画 「バード」 の中に、クレズマーが登場していたってことを。
この映画はジャズの巨人チャーリー・パーカーの生涯を描いたもので、劇中にミュージシャンたちが食うためのアルバイトとして、教会で結婚式の音楽を演奏するシーンがある。
この結婚式は黒い服を着たユダヤ人のものだったから、クレズマーが使われるのは当然だけど、この映画の中ではバードことC・パーカーのジャズ演奏より、この曲のほうが印象に残っているくらい楽しい曲だった。
正式の名称については知識はなくても、その音楽はとっくにどこかで聴いたことがあるっていう実例のひとつみたい。
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