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2012年7月11日 (水)

薄熙来

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朝日新聞に連載中の薄熙来一代記がいよいよクライマックス。
これは共産党中国で、権力のトップに上りつめようと野心を燃やした男の、勃興から転落までのヒストリーだ。
おおかたの人は知っているだろうけど、重慶の市長まで務め、辣腕をふるった薄クンという男が、ちょいと権力におぼれすぎて、調子にのりすぎて、とうとう足をすくわれちゃったという話。

あの国では雌鶏がときを告げると世の中が乱れるってことわざがある。
薄クンの奥さんはたいそうな美人だけど、権力におぼれるのは女のほうにその傾向がつよいから、亭主の傘の下で彼女もやりたい放題。
文明国や法治国家ではなかなかそこまでやらないのに、ジャマ者は消すってギャング映画も顔負けの殺人までしたらしくて、部下が旦那に注進すると、よけいなことをいうな、お前も消されたいかなんて脅かして、ビビった部下が米国大使館に逃げこんだのがことの発端。
さすがに共産党中央もほうっておけず、奥さんもろとも薄クンを逮捕しちゃった。
水に落ちた犬は叩かれるのがふつうだから、それ以来この夫婦もあることないことボロクソ。
この事件は中国にしょっちゅうある権力闘争の一環かもしれないから、どこまで真実なのか部外者にはわからない。
かりに権力闘争だったしても、殺人までやって失脚したのでは復活はむずかしいだろう。

事件のおおすじはだいたいこんなもので、たぶんこれで一見落着だろうけど、亭主が権勢をほこると、奥さんも図にのってわがままをいうってことは、中国の歴史に数え切れないほど実例がある。
最近では蒋介石の奥さんの宋美齢がいい例だ。
彼女は欧米では先進的な考えのファーストレディとして知られていたけど、じっさいはやはり権力をわがもの顔でふりまわし、国民の膏血をしぼった無慈悲な女帝のひとりだった。

新聞連載18回目の今日は、「そのころ、重慶で1人の英国人男性が奇妙な死を遂げていた」で記事が終わっている。
これまでは、薄クンがいかにして栄光の道をかけのぼってきたかの説明が中心だったけど、次回でいよいよクライマックスということらしい。
国際面のそれほど大きくないかこみ記事ながら、おもしろくて目が離せない。

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