2012年9月30日 (日)
マクロ撮影にハマっちゃっている。 数ミリしかないような小さな花を拡大してみるのが楽しい。 いろんな花を拡大して、その自然の造形にあらためて嘆息。
マクロ撮影に凝りだしてから、わたしはときどきチョウやバッタと同じ大きさになって、そんな世界を自由に歩きまわれたらなあと思うことがある。
もちろん自然界、人間の手のおよばない小さな世界でも、情け容赦のない弱肉強食のドラマが絶えず演じられているわけだから、のろまな人間なんぞはたちまちクモやカマキリの餌だ。 でもまあ、そういうことはないということにしよう。 人間だけは治外法権で、安全に生きていけるということにしよう。 その場合、いったいどんな景色を見ることができるだろう。 色とりどりの小さな花が、巨大な酒樽、あるいはバスタブぐらいのサイズになったらと、想像するだけでも楽しい。
そういうわけで、童話やファンタジーのの世界では、この画像のように人間がマクロ化しちゃって、バッタとお話をしたり、キノコの家に住んだりする話が無数にある。 顕微鏡下の世界はともかく、肉眼でなんとか見ることのできる世界は、大昔から人間にとってあこがれの国だったようだ。 残念ながらわたしたちは、すぐ間近にあるくせに、そこへは絶対に行くことができない。 ああ、残念。
そんなことを考えるわたしは、やっぱり大人になりきれない大人だよな。
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徹底的に研究しているおかげで、ハワイに行くまえにハワイについて、自分の庭みたいに詳しくなってきた。
ハワイは歩いて散策するには広すぎるので、なんらかの交通機関が必要になるけど、鉄道はないから、安くて便利なのは路線バスということになる。 路線バスはアラモアナ・センターというところが起点になっていて、ここからたいていの場所へのバスが出るらしい。 英会話がペケのわたしでも、読むくらいならなんとかわかるから、地図と首っぴきでたいていのところへは行けそうである。
アラモアナ・センターはわたしの泊まる予定のホテルから3キロぐらいで、ぶらぶら歩いていけない距離じゃない。 このあたりはオアフ島でももっともにぎやかな繁華街らしいから、ハワイが初めてのわたしは、きょろきょろしながら歩いているだけで楽しいのではないか。 歩くのがイヤならバスで行けるけど、ホテルから行く場合、海を背にして左方向へ行くバスに乗ればよい。 小さな運河を渡れば、そこがアラモアナ・センターだ。
アラモアナには島内最大のショッピングセンターがあるってことだけど、わたしゃ買い物に行くわけじゃないから、そういうものに興味のある人はよそのブログ読んでくれる?
「地球の歩き方」を読むと、バスの料金は1回乗るたびに2ドル50セントとある。 日本円にすると220円ぐらいで、これは東京のバスとほぼ同じだ。 なにかの陰謀だろうかとつい余計なことを考えちゃうけど、これはどこまで行っても均一料金なのかしら。 均一料金だとすると、この料金でオアフ島の最北端まで、そのまま乗り続けてまたアラオアナまでぐるり一周して(100キロぐらいありそう)、この料金でいいのだろうか。 ま、山手線なんか何回まわっても料金はそのままだもんな。 今回は路線バスで島一周するつもりはないから、なんだっていいけど。
乗り換え券や、4日間もしくは1カ月乗り放題券なんて便利なものもあるらしいけど、余計なことをおぼえると頭が混乱するばかりだから、今回は無視することにする。
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2012年9月29日 (土)
ハワイではフラダンスが有名だ。 でも、いわゆるフラはハワイの伝統の踊りではないのだそうだ。 ふつうフラダンスというと、常磐ハワイのスパ・リゾート・ハワイアンズでやっている、ムームー姿の女の人が腰をくねらす踊りと思ってしまうけど(わたしもそう思っていた)、じっさいには古典フラ(カヒコ)と現代フラ(アウアナ)というものがあるという。
古典的なフラのカヒコは、文字をもたなかったハワイ人が意思を伝えるために、天然自然のさまざまな現象を踊りで表現したものだとか。 写真などで観るかぎり、露出が少なめなかわり、もっと原始的なダイナミズムにあふれているようである。 ルーツなんかを調べ始めると、いろいろこむずかしそうで、ハワイをたんなるリゾートとしか思っていないわたしが深入りすべきものではないみたい。
先日もBSで、なんとかいうきれいなタレントさんが、ハワイで古典フラを習うという番組をやっていた。 いちおう録画したけど、あまりおもしろくなかった。 どっちが楽しいかというと、享楽主義者のわたしには、やっぱりフラガールである。 現代フラのアウアナのほうは、ビーチや公園で、ほとんど日常的に公演をしているらしい。 今回はべつにフラの研究に行くわけではないので、アウアナのほうを単純に楽しんでこようと思う。 ただし、カヒコを観る機会があるならば、ハワイアンに敬意を表して真剣に見学しようとも思う。 じつはフラダンスについては、スパ・リゾート・ハワイアンズで十分で、ハワイまで行って無理に観たいと思ってないんだけど。
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2012年9月28日 (金)
なんだかおだやかじゃない天気だけど、ちと気になることがあって、ひとっ走り自然観察園まで往復してきた。 気になるというのは、先週あたりのようすをみると、そろそろヒガンバナが満開になってるんじゃないかということ。
今日現在の開花状態は写真のとおり。 ヒガンバナは成長が早く、花の終わるのも早いから、ここ2週間ぐらいが見ごろかもしれない。
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チップというおそろしいものもある。 外国では最初からそれをアテにして、労働者の給料を低くおさえている国があって、もちろんわたしもそのくらいは知っている。 日本のように、そんなものをアテにしていない国もたくさんあるけど。
ハワイはチップが必要な国である。 そこでいろいろ調べてみた。 タクシーやレストランでは、料金の15%ぐらいが相場だそうだけど、はたしてタクシーに乗ったり正式のレストランで食事をする機会があるかどうか。 団体行動のさいは、チップの問題はみんな幹事ひとりに負わせてしまうからどうでもいい。
ほかにチップの必要な場合というと、どんな状況が考えられるか。 ハワイに着く。 ホテルまで移動する。 このあたりは団体行動なので、かりにチップが必要な場合があっても、ケチというそしりはぜんぶ幹事におっかぶせ。
ホテルに着いて部屋に入る。 団体行動だから荷物はめいめいが勝手に部屋に運ぶことになるだろう。 予想をうらぎってボーイが運んでくれたらどうするか。 この場合は1ドル(80円ぐらい)が相場だそうだ。 ハワイに着いたばかりでドルの持ち合わせがなかったら、日本の百円玉でも代用できるんじゃないか。 お釣りはもらえそうにないけど、翌日のベッド・メイクも百円玉でOKだろう。
なにしろハワイでは日本語が準公用語なのだ。 ウソだと思う人がいるかもしれないけど、先日ハワイを扱ったBSの 「世界ふれあい街歩き」 を観ていたら、港の岸壁に設置された魚のエサの販売機が出てきて、それに英語と日本語 “だけ” が表記されていた。 こんな調子だから、ハワイで強盗にあったら、日本円でもカンベンしてくれるのではないか。
ひとりでぶらぶらしているときは、可能なかぎりチップの必要そうなところへは近づかないことである。 もともとわたしは高級レストランで食事するような趣味は持ってないので、腹がへったらマクドナルドですませればよい。 そう書いてからふと思ったけど、でもマグロも食べたいな。
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2012年9月27日 (木)
土産 (みやげ) というものがある。 海外旅行に行くと、両手にいっぱいこれをかかえて帰国する人もいるけど、わたしはあまり土産に縁がない。 理由は、できるだけ身軽な旅を理想としているので、そんなものに煩わされたくないということがひとつ。 つねづね土産無用論を公言しているから、わたしに土産を要求する輩もあまりいないというのがひとつである。
ハワイでも土産なんか買ってくるつもりはなかったけど、知り合いに話をしたら、ハワイではマカダミアナッツのチョコレートが名物らしいよと先手を打たれてしまった。 こうなると土産を買ってこないわけにはいかない。
うーむと悩んでしまうけど、こういうときに便利なのは「海外みやげカタログショップ」というもの。 これはあちらでわざわざ買ってこなくても、日本で海外の土産を購入できるという便利な通販システムで、海外旅行を申し込むとたいていツアー会社からカタログが送られてくる。 ここに申し込んでおけば、手ぶらで帰国してもちゃんと土産が届くのである。
帰国してからゴタゴタするのはいやだから、カタログで購入して出発まえに届けてしまおうかと考えた。 これならわたしがハワイで万一ぽっくりいっても、土産だけはちゃんと相手に届くではないか。 いや、もっと確実なのは、カタログを知り合いにそのまま渡して、自分で勝手に好きなものを買ってもらうことだ。 そう提案してみたら、それじゃあ土産にならないからダメとわがままをいう。 まったく世間には自分の都合しか考えない人が多いナ。
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2012年9月26日 (水)
自民党の総裁選で安倍クンが新総裁だそうだ。 ロクなもんじゃないな。 こんなゴタゴタ続きのときに総裁をやろうって根性がうかがい知れんよ。 自民党が政権与党に復帰したら、どうしようってのか。 これまで通り、日本の領土を死守せよって、中国・韓国とガチンコ勝負かい。 それとも民主党のマニフェストみたく、総裁になったとたんにコロリと豹変して、やっぱり常識どおりの外交をするつもりなのかねえ。 こうなるともう維新の会にがんばってもらうしかないな。 いや、3党融和をはかる野田クンのほうがまだマシか。 中国・韓国方面へ旅行したい人は、早めに行っておかないと当分行けなくなるぞい。
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2012年9月25日 (火)
外国へ行くときはビザをもらわなければならない。 最近では短期間の旅行であれば、これが免除という国も少なくないけど、米国の場合は電子渡航認証システム (ESTA) という関門をくぐらなければならない。 インターネットを日常的に使っている人には、関門というほどやっかいなものではないけど、そんなものに無縁の人にとってはやっぱり関門としかいいようがないものである。
わたしは米国圏に行くのが初めてなので、ESTAも初めての体験である。 手さぐりでやってみた。 自宅のパソコンを使って簡単に終わったから、なれればぜんぜんむずかしくない。 しかし、わたしの友人にもパソコンなんかに触れたこともない人間がいる。 彼らについてはパソコンを持っている友人が代行したようだけど、しみじみアナログ人間には住みにくい世の中になったと思わざるを得ない。 米国はパソコン先進国だもんなとぼやいていても仕方がない。 ややこしい手続きが、机の前で短時間に終了してしまうというのは、こちらにとってもあちらにとっても便利なことは間違いないのだから、遠くない将来、もっともっと、なにをするにもパソコンが必要という時代がくるだろう。 日本でも国民総背番号制なんて聞くとイヤがる人が多いけど、そんなことはいっちゃいられないのである。 個人情報なんて、アメリカに1回行くたびに CIA に漏えいしちゃっているのだし。
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2012年9月24日 (月)
また埋め草記事ですよ。 更新の時間がないときや、メンドくさいときにマクロ写真が便利。
これは、一見してホトトギスだけど、さらにくわしい種類を問われると・・・・ たぶんヤマホトトギス。 あるいはヤマジノホトトギス。 撮影したのは9月の20日ごろで、あまりアテにならないウィキペディアで調べると、両方とも該当するような、しないような。
それにしてもマクロで拡大してながめると、二段重ねみたいな、じつにけったいな花です。 タコの触手みたいな雌しべの柱頭の先に、水滴みたいなものが点々と。 コレってなんだろうなあ。 モウセンゴケなら小さな虫をはりつけて、融かして食べちゃうんだけど、ホトトギスが食虫植物だなんて聞いたことがないし、甘い蜜をにじませて昆虫をひきつけるつもりかとも思ったけど、たかっている虫もいないしねえ。 たんなる飾りという説もあるようだ。
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2012年9月23日 (日)
昨日の土曜日、寝ていたら、なんだか窓の外が騒々しい。 黄色い声がキャアキャア、続いてなにかをボンボンと叩く音が。 わが家の庭は三鷹市のグランドと接していて、そこでなにかやっているらしい。
出てみたら (なにしろグランドまで徒歩1分だ)、ソフトボールの試合をやっていた。 高校野球に興味なし、プロ野球も今年は巨人のようなのでぜんぜん関心のないわたしだけど、最近のアスリートにはけっこうカワイ子ちゃんが多いからなと、しばらく試合を観戦した。 なにかをボンボン叩く音は、応援団がプラスチックのバットを打ち鳴らす音だった。
この日にやっていたのは、大学も含めた社会人ソフトボールの公式戦らしく、たかがソフトと馬鹿にするなかれ。 Tチームのバッテリーなんか2人とも白人女性で、キャッチャーはハリウッド女優みたいにきれいな人である。 ただし、首から下は米国の女性アスリートの例外ではなく、腰まわりなんかわたしの腰をふたつ束ねたようなアマゾネス。 Hチームのほうは全員日本人だけど、キャッチャーはぽっちゃり型の愛嬌のある子で、お嫁さんにしたいなあというタイプだった。 総じて日本人選手は、そのへんにいくらでもいる女の子タイプばかりで、こういうのもわたしは嫌いではない。
試合の結果は延長逆転サヨナラで、ホームランも飛び出したし、抗議をしたコーチが退場をくらったり、白熱していてなかなかおもしろかった。 添付した画像はネットで見つけたもので、ここでいう Hチームというのは彼女のチームのこと。 この子も正面に飛んだライナー性の当たりをきっちりとキャッチ。
いいなあ、楽しいなあ、美人だなあと、塩をまかれそうな観戦態度だけど、塩はまかれずに砂が降ってきた。 わたしは3塁側の観客席で観戦していたんだけど、目の前2メートルのところで控えの選手が投球練習をしていて、彼女が投球ごとに砂を蹴り上げるので、それがばらばらと落ちてくるのである。 まさか選手の品定めをするために双眼鏡まで持ち出したわたしのことを、変態と思ったわけじゃないだろうと確信してるけど。
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2012年9月22日 (土)
仕事中に韓国の人と話す機会があった。 相手は30代なかばくらいで、なにか演出家のような仕事をしているそうである。
中国でデモをしてますねという話から始まって、話題は自然と最近の日本をとりまくゴタゴタについてになった。 戦争はいけないことですと相手はいう。 ごもっともとやんわり返事をしつつ、でもとつけ加える。 どこかの国に国民を虐殺するような独裁者がいた場合、それを排除するための戦争も悪いことなのかという場合もありますからねえ。 こういう話になると、わたしは理屈っぽいのである。
日本は学校で戦争中のことを教えてないんじゃないですかという。 で、またやんわり答える。 いまの若いモンは知らないけど、わたしは若くない人間ですから。 わたしの若いころは、ちゃんと学校でも戦争のことは教えていましたよと。 もっともこれについては、新田義貞のことも知らない若い娘に会ったことがあるから、最近の学校については相手の指摘どおりかもしれない。
教育は必要だけど、どうしても相手の国は相手の立場で、日本は日本の立場で教育するから、かえって対立をあおることになりかねません。 客観的な立場で教えられるかどうかが問題ですねと返事する。
話がだんだん日本と韓国のことになる。 日本政府がきちんと謝罪しないからいけないのではないでしょうかという。
日本の天皇は何度も謝罪してますよ。 韓国の大統領が国賓として訪日するたびに謝っているはずです。 だいたい現在の天皇は戦争中の天皇じゃないんです。 韓国では親父がわるいことをすると息子が弁償するんですかなどなど、わたしは大人だから、相手を怒らせないように、あくまでやんわりとした口調である。
慰安婦の問題でも、いまさら慰安婦ひとりひとりを探し出して補償するのは現実的でないから、日本は基金を作ってまとめてお金を払い、あとは韓国のほうで対処してくれないかと提案したこともありました。 そのことを知ってましたかと訊くと、相手は知らないという。
やっぱり客観的な教育が、おたがいの国の若者に必要なようである。
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2012年9月21日 (金)
またハワイはつまらないと書こうとしたけど、これはちょっとイヤミである。 ハワイなんかに行くやつは俗物だよ、という当人までが俗物の上をいく俗物であることに気がついてない。 ハワイとか香港とか、タイのプーケットもそうだけど、一般大衆に人気のある観光地になると、ことさらフン!とバカにする手合いがよくいるものだ。 自分が俗物じゃないということを強調したくてそんなことをいうんだろうけど、自分が素直でないことを証明しているようなものである (わたしはもともと素直じゃないんだけど)。 そう反省したので、ハワイの悪口はもうやめよう。
俗物だってなんだっていいではないか。 つまらなければおもしろくしてしまえばいいだけの話だ。 というわけであいかわらずハワイについて研究中。 もうオアフ島については、わが家の庭のように詳しくなった。 ホテルからダイヤモンドヘッドが近いけど、登山道はぐるっと迂回しているので、朝の散歩がてらちょいと登ってくるわけにはいかないこともわかった。
知り合いの知り合いがハワイでイルカを見てきたという。 いっしょにイルカと泳いだそうで、おもしろかったそうである。 イルカなら何度も見たことがあるけど、そんなにおもしろいならわたしもいっしょに泳いでみたい。
旅行会社から送られてきたパンフレットをみると、いろんなオプション・ツアーが満載だ。 大半はロクなもんじゃないが、イルカ・ウォッチングとシュノーケルを組み合わせたものがあって、これがイルカといっしょに泳ぐツアーらしい。 参加しようかと考えたが、朝の7時集合とある。 なんでリゾートに行ってそんなに早く起きなくちゃいかんのだ。
もっと寝坊できるツアーはないかと探してみたが、自然観察ツアーはみんな朝が早い。 こんちくしょうめ。 どうしようかと、まだうじうじ考えているところ。
写真は、ノーテンキな顔がいやし系の代表であるイルカ。
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2012年9月20日 (木)
レーピン展を観るため渋谷に行ったとき、NHKのすぐわきの代々木公園でイップクした。 ベンチに座っていると、20メートルほど先になぜかコイン・ロッカーがあった。 ながめるとはなしにながめていると、ロッカーの前に若い娘が2人で坐りこんで、目立たないようにさっさっと服を着替えているようす。 そのうちピンク色のTシャツ姿になって、意気揚々とどこかへ姿を消した。
こんな手合いがつぎからつぎへと現われて、コインロッカーは大盛況。 この日は連休の最終日で、代々木公園を散策している人は多かったけど、そんな中にピンクのTシャツというのがやたらに多い。 胸に Fall in Love というロゴがあって、どうもみんなおそろいの、なにかのユニフォームのようである。 若い娘ばかりなら納得しないでもないけど、中にはおじさんといいたくなるような年配男もいる。
いったいこれはナンダ。 どっかの新興宗教の集会でもあるのか。
帰宅したあとで調べてみたら、NHKホールで田村なんとかいうカワイ子ちゃん歌手のコンサートがあったらしい。 Tシャツは彼女のファンのユニフォームのようだった。 噂には聞いていたけど、これは不気味だ。 いいトシこいたおっさんまでが、いっせいに指をあげてイェーイなんて叫ぶのだろうか。 きもい! ふと気がつくと、まわりはウイルスに感染したゾンビばかりだったって、バイオハザードの主人公になった気分である。 いや、日本も病んでいるなあ。 クラいクラい、未来はクラいぞ。
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2012年9月19日 (水)
自民党の総裁選。 5人の候補者がいろんなことをいってるけど、野党だからこそいえる発言が多い。 民主党のマニフェストが政権与党になったとたんに破たんしたように、責任政党の総裁が領土問題でタカ派発言を続けられるのかどうか。 まだ自民党が復活すると決まったわけじゃないけど、彼らがどう豹変するかよく注目していよう。
それにしても時代錯誤だな。 いまの時期だからこそのタカ派発言なんだろうけど、国民がこれ以上のトラブルを望んでいるのかどうか。
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レーピン展を観にいって、帰りにおもしろいもの、いや、ふざけたものを買ってきた。 紙で作られたステレオ・ビュワーというもので、仕組みは簡単ながら、二つのレンズがついており、これでもって古今東西の名画をのぞくと、ほんらい2次元的なものであったはずの絵が立体的に見えるのである。 わはは、これはおもしろいと、さっそく 「真珠の耳飾りの少女」 のビュワーを買ってしまった。 あのカワイ子ちゃんが3次元画像になって、つまり、いよいよ人間らしくカワイく見える。 フェルメールもそこまで考えてなかっただろうな。 でも平面的な絵を立体的にしちゃうなんて、これって著作権侵害にならないのかしら。
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2012年9月18日 (火)
「皇女ソフィア」 はレーピンが想像で描いた絵である。 想像で描いた絵はほかにもあって、たとえば自らが手を下した息子を抱きしめるイワン雷帝、死の直前のゴーゴリーを描いたものなどがある。 これらの人物も生まれた時代が違うから、レーピンがその現場にいあわせたわけじゃないけど、いずれも人間の狂気を描いてコワイくらい。 レーピンという画家は想像でもって人間の本質を再構成する名人だったようだ。
今回の展覧会では画家と同時代の人物の肖像画もたくさんあったけど、それはあまりおもしろくない。 ただアル中のムソルグスキーの絵のように、肖像画の範疇をはみだした肖像画だとか、ミスター・トレチャコフやレーピン本人の自画像など、絵以外の部分で興味のある肖像画がいくつかあった。 これってルノアールの真似じゃないのかといいたくなるような、屋外の陽光の下で描かれた印象派ふうの絵もあり、そうか、彼はフランスの印象派にも影響を与えていたのかと、あまり本気にされちゃ困るけど、そんなことを思いたくなる絵もあった。
今回の展覧会でうれしい誤算は、「トルコのスルタンに反抗的な手紙を書くコサックたち」 という、レーピンの絵の中では、わたしが以前から観たいと思っていた絵があったこと。 トルコのスルタンが子分になれといってきたのを、ふざけんな、子分にしたけりゃ手をついてお願いに来いと、コサックたちが書記に返事の手紙をけしかけている図である。 頭はあんまり利口そうじゃないけど、肝っ玉だけは誰にもまけない、ロシアでも名うての反抗分子であるコサックたちが、そのひとりひとりまでじつに生き生きと描かれている。
ほかにわたしがぜひ観たいと思っているレーピンの絵には、「ヴォルガの船曳き」 や 「復活大祭の十字架行」 があるけど、「ヴォルガ」 についてはミニサイズの習作が、「復活大祭」 については絵の中の主要人物だけをクローズアップした絵があって、まわり道だけど最終作品への期待をふくらませるのに十分だった。 これらの絵については、そのうちロシアに行ったときの楽しみにとっておこう。 Bunkamuraには失望させられることもあるけど、今回のレーピン展は満足できるものだった。
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渋谷まで出かけて、レーピンの絵を観てきた。 イリヤ・レーピンはロシアでもっとも有名な画家である。 今回の展覧会では、彼の奥さんが椅子の上でうとうとしている絵が売りモノだったようだけど、わたしにはそれより「皇女ソフィア」という絵に興味をもった。
皇女ソフィアというのは、ウィキペディアの受け売りでいうと、ロシアの女君主として有名なソフィア・アレクセーエヴナのことだそうだ。 彼女はまだ幼い2人の弟の摂政になり、女帝として権勢を一身に集めるのだが、たまたま弟のひとりがロシア歴代の皇帝のなかでもとくに大物のピョートル一世だったために、彼が成長するとたちまち権力をはく奪されてしまう。
修道院に幽閉されたソフィアが、ある朝、今日も元気だ、コーヒーがうまいなんて調子で窓から外をながめたら、そこに自分の愛する部下たちが縛り首になってぶら下がっていた。 ぬぬぬっと怒り心頭に発しちゃった場面がこの絵である。 彼女のうしろでは、召使の小娘が、こっちにまでとばっちりが来そう、コワイわぁとおびえている。 本物の絵をまえにすると、召使の印象はわたしが想像していたものとは違っていたけど、まあ、そんな歴史のひとコマを切り取ったような、ひじょうに物語性のある絵である。
レーピンは皇女ソフィアとは別時代の人だから、この絵はすべて想像で描かれたものだ。 だからじっさいの皇女がこんなに太っていたかどうかはわからない。 レーピンは一般論を用いたのかもしれない。 ロシアの女性なら、ある程度のトシになると、とうぜん太っているはずだと。 例外もあるけど、それはあくまで例外なのである。
この画像で見てもわかるけど、皇女の衣装の質感、光沢など、まるで写真のように細密な描写がされていて、いったいどんなテクニックを使ったのかと、絵に興味のある当方にとっては素朴な疑問。 そこで本物の絵の衣装の部分を凝視してみた。 凝視も凝視、30センチまで顔を近づけて凝視した。 ところがその距離で観察すると、絵の具を筆でごたごたと塗りたくったようにしか見えない (あたりまえか)。 それがじりじりと後ずさりして3メートル以上はなれると、たちまち写真のような細密画になってしまうのである。 ううむと嘆息。 これじゃ魔法だ。 まさに名人芸だ。
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2012年9月16日 (日)
中国で反日デモ。 さすがのわたしもこんなときに中国に行こうなんて気にならないし、韓国との関係もだいぶゴタついている。 どうも困ったもんだな。 米国は中東で総スカンで、日本は中東ではまあまあ評判がいいみたいだけど、それでもアメリカの肩を持ってるってことで、イスラムの過激派からはあまり好意的に見られていないようだ。 なんだかだんだん世界がせまくなるような気がするなあ。 とりあえずハワイは安心のようだけど、この激動と混乱とナショナリズムの時代に、能天気にハワイっていうのもねえ。 ああ、中国の奥地を気ままに風来坊したころがなつかしい。
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2012年9月15日 (土)
やれやれ。 ヤフーのオークションで古本を購入した。 文庫本である。 ほかにセリを競う人もいなかったらしく、かんたんにわたしが落札した。 で、本が送られてきたのだけど・・・・・・
見たら、ページがすべて切り離され、ばらばらになっている本だった。 すぐにピンときたけど、いわゆる 「自炊」 された本であるらしい。 つまり持ち主がページをバラしてコピーし、電子書籍に変換したあとのものらしい。
しくじったなと思う。 そういえば説明に 「断裁済」 と書いてあったようである。 しかし、まさかそんな本が売られているとは思わなかったから、深く考えずに購入してしまったのだけど、これでは本の体裁をなしていない。 わたしは背中で綴じられた本の形態というものに愛着をもつ者であり、ばらばらにされた本なんか読む気がしない。 だいいち不便で仕方がない。
しかし、原因はこちらの落ち度である。 説明をよく読まなかったのがワルイといわれればそれまでだ。 法律違反はしていない、ヤフーからも何もいわれてないといわれればそれもそうだ。
しかし、だからといっとて気持ちよくあきらめられる問題でもない。 それで本の出品者にキビシイ評価をしたら、ただいま出品者から抗議のメールが来ているところ。 いくら抗議をされたって、「優良」 だとか 「良」 だとかの評価をつける気には、とてもなれないではないか。
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2012年9月14日 (金)
なんか書かなくちゃと、べつに無理して書く必要もないんだけど、ブログの更新のことである。 たまには更新を休もうかと思っても、慣性の法則が働いているから、なかなか休めないのだ。 仕方ないからまた写真でお茶をにごしておきましょ。
これは以前にも写真を載せたことのあるオモダカの花。 せいぜい1センチほどの花だけど、上は以前のカメラで撮ったもの、下は新しいカメラのマクロ機能を使って撮ったもの。 マクロの威力まざまざ。 早くハワイに持ち込みたい。
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2012年9月13日 (木)
ハワイがつまらないところだということはよくわかった。 メインのオアフ島なんか壮大なテーマパークみたいで、観光施設やみやげもの屋、レストランなどはやたら充実しているけど、はたして人間の生活があるのかっていう感じ。 ファーマーズ・マーケットというのがあちらこちらにあるそうで、おっ、ファーマーって農民のことじゃん、ハワイにも農民がいるのかってビックリしたくらい。 ハワイアンというと、年中おいしいものを食べ、踊ったりサーフィンをしている、いささか肥満ぎみの人ってイメージで、畑を耕したり魚を獲ったりしている姿を想像できないんだけどな。
つまらない島を楽しくするために、なんか変わった趣向はないかと考えてみた。 ハワイというとフラダンスだけど、これは何年かまえに常磐ハワイ、つまり福島県いわき市のスパ・リゾート・ハワイアンズで観たことがある。 放射能はどうだったのかなあと、まあ、そんなことはこの際いいんだけど、あれで十分。 ハワイまで行ってフラダンスを観たいと思わない。
サーフィンはやったことがないし、やりたいとも思わないけど、関心はある。 じっさいに波の上に立ちたいわけじゃなく、よく映画なんかに、巨大な波の内側からサーファーをとらえた迫力いっぱいの映像があるでしょ。 あんなのを撮ってみたいなんて、わたしは映像に関心があるのである。 しかし体力的にムリ。 わたしがやったら、サーフボードを頭にぶつけられて、海の中で血まみれになるのがオチだ。
とにかく美味しいレストラン、大きなショッピングセンター、サーフィンはもちろんのこと、テニス、乗馬、フラダンス、スパだとか、いろんな娯楽施設やカルチャースクールが完備しているみたいである。 しかし、だいたい健康的なスポーツに興味ないわたしには、あまり役に立たないものばかりだ。 ダイビングだとかトレッキングは好きだけど、これはスポーツのつもりでやっているわけじゃなくて、ただ珍しいものが見られるという好奇心の対象なもんで。
けっきょくそのへんの海岸の岩場で、しこしことイソギンチャクやダボハゼの写真でも撮っているのがいちばん楽しいみたい。 世間にはこんな人智を超えた、複雑な精神状態の持ち主もいるのです。 おりしも世間ではいじめ発覚が7万件だとか。 わたしがいまの世に生まれていれば、こういう性格じゃ、とうぜんいじめの対象だっただろうなってつくづく考えてしまいます。
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2012年9月12日 (水)
水曜日は週刊文春と新潮の広告が新聞に載る日。 広告だけ見て、買うかどうか考えようって日である。 あいかわらず両誌とも、ヘタすりゃ告訴沙汰になりそうな記事がいっぱい。 文春のほうには「前田敦子・深夜のお姫様抱っこ」、「東国原は県職員を含む20人以上と肉体関係」だって。 新潮のほうも負けちゃいない。 「秋元康研究・AKB48の原点となった振り込め詐欺」、「松下忠洋・痴情果てなき電話と閨房」だって。 読んでみないとどうもよくワカランという記事が多いけど、松下大臣の自殺の原因は新潮による暴露だったのかなんて (ホントかウソが知らないけど) 新聞だけ読んでいたのでなかなかわからないぞ。 今週は両方とも買ってみるか。 いやいや、そのうち図書館でタダで読もう。
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2012年9月11日 (火)
ハワイに行くことになったので、例によってネットや書物でいろいろと調べている。 調べてわかったことは、まあ、つまらないところだなということ。 ハワイでも、たとえば火山で有名なハワイ島だとか、ジュラシックパークを撮ったカウアイ島、ロビンソン一家が住んでいるニイハウ島なんはおもしろそうだけど、今回は日程の都合上、もっともありふれたオアフ島だけしか行かないのである。
わたしは研究魔だから、ハワイについて調べるために図書館へ行ってみた。 ハワイのガイドブック (地球の歩き方) は3カ月先まで予約がいっぱいだという。 わたしみたいなヘソ曲りは少数派で、世間の大多数の人はハワイが好きらしい。 そういう人はきっとディズニーランドが好きな人だろうと思う。 わたしはディズニーランドがキライである。 ゴルフもサーフィンもやらないし、だいたい健康的なスポーツというのが大っキライなのである。
ここで当然、なんでそんなところに行くんだという疑問にぶち当たる。 じつは友人から、ハワイに行くんだけどいっしょにどうだと持ちかけられ、まだ行ったことがなかったから、まあいいかなとうっかり同意してしまったんだけど、よく聞いたら旅行会社が主催するパックツアーで、参加者が友人関係だけでも11人だそうだ。 つまり農協の団体みたいなもんらしい。 これはわたしのもっとも苦手とする旅である。
しかし行くと決まったら観念するしかない。 つまらないところなら、じゃどんなふうにつまらないかということを確認するだけでも意義がある。 俗物の見本みたいなところでもけっこう見るべきものはあるものだ。 ということは数年前のタイのプーケットでよく承知していることである。 初めての土地で、海辺のリゾートであるから、ホテルにごろごろしているだけでも楽しいのではないか。 イスラムの国とちがって酒はいくらでも飲めるみたいだし。 マグロの刺身もあるみたいだし。
そういうわけでぽちぽちハワイ紀行の始まりです。 出発はまだ3週間先の話だけど、つまらないところをおもしろくするためにいまいろいろ工夫しているところ。 水中でも使えるカメラを買ったのもそのひとつだし、ほかにもアイディアがある。 とにかく、優先順位が低いというだけで、海外でわたしが行ってみたいと思わない土地なんてひとつもないのだ。
写真はネットで見つけたものだけど、この中にわたしらのホテルも写っているみたい。
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2012年9月10日 (月)
都内のメダカは絶滅危惧種だそうだけど、うちの近所じゃ逆に増えているぞ。 環境さえととのえてやれば、こういう小さいのはボウフラみたいに自然に湧いてくるようだ。 サギやカワセミがメダカを食べている光景もあまり見たことがないし、浅いところに群がるメダカに天敵なんているんだろうか。 仕事にあぶれて収入がなくなったら、メダカをつかまえて縁日で売るか。
散歩していたらどこかの若者が大きなコイを釣り上げていた。 べつに持って帰って鯉こくにでもしようって魂胆じゃなく、サイズを量って釣魚の成果として記録するつもりらしい。 でもねえ。 釣りというものは水中深くにひそむ獲物を、知能と技術のかぎりを尽くして釣り上げてこそのものでしょう。 背中が出るくらい浅いちっぽけな川で、まさか釣られるとは思ってもいない間抜けなコイを釣ったって、そんなもんが記録になるのかねえ。
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2012年9月 9日 (日)
ひさしぶりに 「小さな旅」 を観てみたら、この番組でときどきやっている山特集で、今回は瑞牆 (みずがき) 山。 山梨県にある岩根こごしい山で、直立する岩峰が、見る位置によっては勃起した男性のナニに見えるというので、女性に人気があるというのはウソだけど、かってわたしも友人2人といっしょに登ったことのある山である。 このときの山仲間のひとりは組合の金を使い込んで出奔、もうひとりは前立腺ガンで、いまでも元気なのはわたしだけ。 どうもあまりいい思い出がない山だ。
瑞牆山というむずかしい名前については、「日本百名山」 の深田久弥は気まじめに説明しているけど、司馬遼太郎なら是としたかどうか。 この山のふもとには 「天鳥川」 という川が流れている。 この名前もむずかしい。 アマトリガワと読んで、なかなかゆかしい由緒のある名前らしいけど、こんなむずかしい名前を地元の人々がつけたかどうか。 どこかの国文学者が、たわむれにつけたような名前で、カッコつけすぎである。
登るのは名前ほどむずかしくない。 わたしたちが登ったとき、背広に革靴のおじさんが山頂にいて、がちがちの登山ルックでかためた前立腺ガンが、こういうのが遭難するんだよとはげしく憤ったのをおぼえている。
そんなことはさておいて、男性のナニに見える岩峰のてっぺんでトカゲを決め込んだのも、いまではなつかしい思い出だ。 写真は瑞牆山の登山口にある富士見平小屋と、山頂のワタシ。 遠方に見える山脈は八ヶ岳で、ちょっとした登山愛好家なら誰でも知ってる景色だ。
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2012年9月 8日 (土)
最近の大相撲はモンゴルの国技かい。 ついそう聞きたくなる昨今。 貴乃花や北の湖さんが年とって亡くなるころには、もう日本人の上位経験者はひとりもいなくなって、土俵審判もみんな外国人だ。 さらにいくと相撲協会の会長も外国人てことになるかもしれない。 行司は相撲経験者でなくてもつとまるから、こればっかりはいつまでも日本人だろうけど、それがかろうじて日本の国技であることを証明する悲シサ。
テレビで「相撲欧州選手権」という番組を観た。 この場合の欧州というのはロシア、ウクライナ、ブルガリア、ハンガリーなど、かっての東側諸国である。 このあたりはほんらいレスリングが盛んなところだけど、レスリングはメジャーなスポーツであっても、お金にならないという欠点があるらしい。 ところが極東の豊かな島国に、奇妙きてれつな様式をもった、なんだかやたらに羽振りのいいスポーツがある。 何人かの先駆者たちをみると、入門すればたちまち家の一軒ぐらい建つらしい。 東欧の国々はいまでも貧しい国が多いから、これじゃこれらの国の若者たちに相撲がブームというのもとうぜんだ。
しかも、レスリングならオリンピックで優勝したって、油断すればすぐにライバルに蹴落とされる。 大相撲の場合、いったん大関になってしまえば、あとはてきとうに手抜きしても大丈夫。 最初のうちは食事なんかで苦労するかもしれないけど、なれてしまえば、日本の食事くらい美味しいものはないなんて、すでに来日している欧州出身力士もいっている。 こんな天国みたいな格闘技があるなんてと、ハングリー精神旺盛な東欧の若者はみんな日本をめざすことになる。 まわしひとつのすっ裸というのは恥ずかしいけど、そんなこといっちゃいられないのである。 この番組でも、選手は見よう見まねのフンドシ姿だった。
番組の中でウクライナの選手が、視察にきた日本のもと関取に、ボク、日本に行って大相撲に入りたいんですと、切実な表情でうったえるシーンがあった。 彼はまだ21歳で、この大会の個人戦で優勝したくらいの実力者、しかもなかなかのイケメンだから、日本に行ったら数年で角界の寵児になる可能性がある。 内乱や紛争でゆれるチェチェンの選手もいた。 彼の目に、豊かで平和でノーテンキな日本はどう映っているのだろう。
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2012年9月 7日 (金)
電子渡航認証システム (ESTA) で米国入国の手続きをした。 じつをというと、わたしは米国圏に旅行するのは初めてなので、このシステムを利用するのも初めてである。
これは、つまりインターネットを利用して、自分の部屋から米国渡航の手続きができてしまうという便利なものなんだけど、ネット通販で買い物をするときみたいに、住所や電話番号など、いろいろな必要項目を書き込まなければならない。 書いているうち、これじゃわたしの個人情報がそっくり米国に知られてしまうことになるなと思った。 おそらく巡りめぐって、わたしの情報はCIAかFBIのファイルに綴じ込まれることになるのだろう。 米国の野望は世界中のすべての人々の情報を集めることにちがいない。 つい最近もアノニマスの連中が、FBIからアップルの個人情報 (日本人のものも含む) を盗み出したなんて新聞記事があったばかりだ。 そのうちわたしの情報も盗まれるんじゃないだろうか。 そうなったらどうしようと、盗まれて困るような情報なんか持ってないくせに、いろいろと心配したくなる昨今のシステムだ。
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2012年9月 5日 (水)
昨日のBS 「世界ふれあい街歩き」 は、ロシアのサンクトペテルブルク編。 わたしがぜひ行ってみたいと思っているところだから、ひじょうな興味をもって観た。
わたしはロシアに行きたくてたまらないんだけど、調べてみるとこの国はまだまだしきいが高いようだ。 出発まえから移動方法や宿泊場所を決めておかなければならないなんてのがその最たるもの。 これでは自由きままで、行き当たりバッタリの旅なんかできそうにない。 自由旅行が許されないことについては、観光客をいじめようというわけではなく、安全を確保するという理由があるのかもしれない。
ロシアはそんなに危険な国なのだろうか。 むかし 「ロシアン・ブラザー」 というロシア映画を観ていたら、ヤクザに支配されるサンクトペテルブルクの自由市場が出てきた。 市場を見るのが好きなわたしだけど、単独では危険で、とても近づけないような感じ。 ただし、この映画は1997年の映画だから、まだペレストロイカの混乱が収まってない時代である。 その後、剛腕プーチンの登場で、すこしは社会は安全になったのだろうか。
これはまだ2年ぐらいまえの話だけど、ロシアに里帰りした金髪クンの体験談によると、あちらじゃ女性はみんな護身用の拳銃を持ってましたよとのこと。 事実とすれば、まだまだひとりで、夜の街などを気楽に歩ける国ではなさそうだ。 やっぱり団体旅行しかないのかなあと、そのへんが気になってなかなか旅が具体化しない。
「ふれあい街歩き」 の中にエルミタージュ美術館が出てきた。 まだ開館まえだというのに、行列が300メートルぐらい出来ていた。 混雑をさけて朝いちで並んでいる観光客たちらしく、最近では日本のパックツアーでもこの方法を売りモノにしているところがあるけど、これでは並んでいるだけでくたびれてしまう。 ワタシ、エルミタージュはけっこうですから、そのへんを散歩してきますってわけにいかないか。 ロシアに行ってエルミタージュを観ないのか、このアホといわれてしまいそうだけど。
こうやって紀行番組で観ているかぎり、街は平和で、ロシア人もみんないい人ばかりに見えるんだけどね。
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2012年9月 4日 (火)
ベランダに干した洗濯ものから、しずくがポタポタ。 しずくに陽があたってキラキラ。 どこかで見たなつかしい光景である。
なんでこんなことになっちゃったのか。 じつは、原因はきわめてかんたんで、8年ものの洗濯機がイカれたのである。 仕方がないから途中経過の洗濯ものを、手でぎゅっとしぼって、ベランダに並べたんだけど、これではどうしても強力な遠心分離脱水システムの洗濯機にかなわない。 洗濯ものからしずくが落ちるなんて、むかしは当然の景色だったんだけどね。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなんてものは永久に壊れないものだと信じていたけど、そうじゃないらしい。 ウチじゃ電子レンジもいま風前のともしびで、その日がくるのが楽シミという状態。 洗濯ものは日々これ累積するばかりだし、手で洗濯しているほどヒマ人じゃないから、メーカーに電話した。 なくなってはじめてそのありがたみがわかるのは親だけじゃないようだ。
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2012年9月 3日 (月)
BSでロシア版 「戦争と平和」 が放映されている。 以前にも放映されてばっちり録画しちゃったからもういいけど、今年はナポレオンのロシア侵攻200年記念の年だそうだ。 ロシアでは2700人が参加してポロジノの会戦を再現したそうだ。
「戦争と平和」 はトルストイ原作の長編小説である。 読書好きのわたしのことだから、とうぜん読んでいる。 いや、読もうとしたことがある。 ややこしいロシア人の名前がぞろぞろ出てくるので、しまいにわけがわからくなって、3回ぐらい挫折して、完全に読み通すことはいちどもできなかった。 それでもストーリーを知っているのは、ロシア (かってのソ連) が、国家の威信をかけて原作に忠実に映画化した上記の作品を観たからだ。
映画館ではじめてこの映画を観たときは身もだえするくらい感動した。 なにしろ米国のインディアン西部劇を500本たばにしたようなスケールだ。 その後トシ相応に冷静になったのか、テレビで放映したものを録画して、繰り返し観て、おかげで当初の感動がうすれ、やっとツキモノが落ちた。 当時のソ連は教条主義の国で、監督もなかなか思い通りの映画は作れなかったようだ。 若いころのわたしは素直に感動するヒトだったからなあ。 素直に感動しなくなったいまでも、ロシアには行ってみたい。 また今年の冬に挑戦してみるか。
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以前にも書いたことがあるけど、原発問題についてはドイツの行き方が参考になる。 日本もドイツも (エネルギーを大量消費する) 先進工業国である。 ドイツに脱原発ができるなら日本だってできるはずじゃん、てことになる。
今日の新聞は7面のほとんどを使って、「限界にっぽん」 というシリーズで、ドイツの原発に関する記事だ。 ご存じのとおり、この国ではメルケル首相が2022年までに脱原発するという宣言を出している。 ホントかよ、ベンツやポルシェの工場は文句をいわないのかよと、そのへんが気になって、新聞を注意深く読んでみた。
ドイツでは脱原発に向けて、自然エネルギーによる発電の買い取り、つまりいまどっかの国でも揉めている政策をとっているそうである。 するとたちまち、そのどっかの国と同じように、役所や大手電力会社が横やりを入れる。 送電網への接続を拒否されたり、自然エネ会社を立ち上げようとすると、露骨な妨害が入るのだそうだ。 族議員、関係省庁、電力会社などが既得権益を守ろうと暗躍しているわけで、どっかの国とまったく同じ構図である。
それでもどっかの国の原発事故が追い風にもなって、ドイツの省エネ産業、自然エネ発電はまあまあ順調に成長を続けているらしい。 なるほど。 さっぱりわからない。 この記事だけでは、現在はどうなってるのか、ベンツやポルシェの工場は、将来もずっと自然エネ発電だけですべての電力をまかなえるのかどうか。 わたしがいちばん知りたいのはそういうことなんだけど、このシリーズをもっと続けて読んで勉強しなくちゃいけんな。
添付した写真は水中カメラで撮ったもので、水草と小さな魚が写っている。 密閉された金魚鉢の中で、光合成をする水草の酸素だけで生きているメダカを見たことがあるけど、ほんとうに効率よく太陽エネルギーを使えば、人間も自然エネルギーだけで生きていけるのだろうか。
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2012年9月 1日 (土)
ネット通販で酒を買ったら、その店から景品のロシア産蜂蜜が送られてきた。 天然蜂蜜だそうだ。 さっそくなめてみた。 なんかの植物の臭い (匂いではない) がかなり強烈。 この臭いはわたし好みではない。 ラベルにリンデンとあるから、これはシナノキの仲間、たぶんセイヨウボダイジュ (西洋菩提樹) の花の蜜らしい。 今朝の新聞には、シューベルトにこの木をうたった 「リンデンバウム=菩提樹」 という歌曲があるという記事が。
ハチは蜜を集めるとき、花から花へと飛びまわっている。 だからいろんな花の蜜が混じってしまうはずで、特定の花の名前をつけた蜂蜜なんてあるはずがないと思っていたけど、じつはそうではない。 ということがウィキペディアに解説されていた。 ハチの習性を利用して、特定の花の蜜だけを集めるのは可能だそうである。
そのウィキペディアによると、シナノキの蜂蜜はロシアでは最高級品とされているという。 ロシア人は蜂蜜をなめるとき、花の香りも楽しむのかもしれない。 そういえば香水でも、日本人はあまりつよい香りは好まないけど、欧米人、ロシア人はかなり強烈なものを好みそうな気がする。 わたしがときどきなめている国産の蜂蜜では、あまり蜜源の花の香りはわからない。 安物の蜂蜜だから仕方ないけど、日本でもアカシアやレンゲの名前のついた蜂蜜は売られているのだから、これからは花の名前にも注目して買うことにするか。
以前中国の青海湖のあたりを旅したとき、田舎の路傍で蜂蜜を売る人たちを見た。 あのあたりは菜の花が広範囲に咲くところだから、これはナタネの蜜だと思うけど、ポリタンクのような大きな容器に入れて売られていた。 なにしろ辺境といっていいところだから、まだ流通過程に難があるらしく、値段はかなり安かった。 しかし、いくら蜂蜜の好きなわたしでも、そんなものをかついで帰った日には空港でひともんちゃくだ。 ロシア産の蜂蜜をなめながら、あ、またしても夢は地球儀の上をかけめぐる・・・・・・
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