瑞牆山
ひさしぶりに 「小さな旅」 を観てみたら、この番組でときどきやっている山特集で、今回は瑞牆 (みずがき) 山。
山梨県にある岩根こごしい山で、直立する岩峰が、見る位置によっては勃起した男性のナニに見えるというので、女性に人気があるというのはウソだけど、かってわたしも友人2人といっしょに登ったことのある山である。
このときの山仲間のひとりは組合の金を使い込んで出奔、もうひとりは前立腺ガンで、いまでも元気なのはわたしだけ。
どうもあまりいい思い出がない山だ。
瑞牆山というむずかしい名前については、「日本百名山」 の深田久弥は気まじめに説明しているけど、司馬遼太郎なら是としたかどうか。
この山のふもとには 「天鳥川」 という川が流れている。
この名前もむずかしい。
アマトリガワと読んで、なかなかゆかしい由緒のある名前らしいけど、こんなむずかしい名前を地元の人々がつけたかどうか。
どこかの国文学者が、たわむれにつけたような名前で、カッコつけすぎである。
登るのは名前ほどむずかしくない。
わたしたちが登ったとき、背広に革靴のおじさんが山頂にいて、がちがちの登山ルックでかためた前立腺ガンが、こういうのが遭難するんだよとはげしく憤ったのをおぼえている。
そんなことはさておいて、男性のナニに見える岩峰のてっぺんでトカゲを決め込んだのも、いまではなつかしい思い出だ。
写真は瑞牆山の登山口にある富士見平小屋と、山頂のワタシ。
遠方に見える山脈は八ヶ岳で、ちょっとした登山愛好家なら誰でも知ってる景色だ。
| 固定リンク | 0
コメント