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2012年9月 3日 (月)

ドイツの場合

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以前にも書いたことがあるけど、原発問題についてはドイツの行き方が参考になる。
日本もドイツも (エネルギーを大量消費する) 先進工業国である。
ドイツに脱原発ができるなら日本だってできるはずじゃん、てことになる。

今日の新聞は7面のほとんどを使って、「限界にっぽん」 というシリーズで、ドイツの原発に関する記事だ。
ご存じのとおり、この国ではメルケル首相が2022年までに脱原発するという宣言を出している。
ホントかよ、ベンツやポルシェの工場は文句をいわないのかよと、そのへんが気になって、新聞を注意深く読んでみた。

ドイツでは脱原発に向けて、自然エネルギーによる発電の買い取り、つまりいまどっかの国でも揉めている政策をとっているそうである。
するとたちまち、そのどっかの国と同じように、役所や大手電力会社が横やりを入れる。
送電網への接続を拒否されたり、自然エネ会社を立ち上げようとすると、露骨な妨害が入るのだそうだ。
族議員、関係省庁、電力会社などが既得権益を守ろうと暗躍しているわけで、どっかの国とまったく同じ構図である。

それでもどっかの国の原発事故が追い風にもなって、ドイツの省エネ産業、自然エネ発電はまあまあ順調に成長を続けているらしい。
なるほど。
さっぱりわからない。
この記事だけでは、現在はどうなってるのか、ベンツやポルシェの工場は、将来もずっと自然エネ発電だけですべての電力をまかなえるのかどうか。
わたしがいちばん知りたいのはそういうことなんだけど、このシリーズをもっと続けて読んで勉強しなくちゃいけんな。

添付した写真は水中カメラで撮ったもので、水草と小さな魚が写っている。
密閉された金魚鉢の中で、光合成をする水草の酸素だけで生きているメダカを見たことがあるけど、ほんとうに効率よく太陽エネルギーを使えば、人間も自然エネルギーだけで生きていけるのだろうか。

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