ハワイ/人生
海外旅行から帰ったあとは、止めてあった新聞をまとめて読む。
これがけっこう手間のかかる仕事である。
留守にしているあいだに、総理が交代したとか革命が起きたなんてことはなかったみたいで、あいかわらずつまらない新聞だけど、そんな留守中の新聞に気になる小さな記事が。
フェイスブックで恋人の過去を知りたがる人は、正常な大人にはなれないということを、どこかの大学の研究チームがあきらかにしたそうだ。
つまり過去の思い出なんかにこだわる人は、まともな社会人として通用しないということらしい。
そんなことは、べつに大学のチームでなくってもわかりそうなものだけど、この記事を読んで、なんだかわたしのことをいわれているような気がした。
わたしも過去の思い出にひたることがしょっちゅうだ。
現実に顔をそむけてばかりいるといわれればそのとおりだ。
まともな社会人じゃないといわれれば、まさにドンピシャリだ。
だからといってこのトシで、いまさら生き方、考え方を変えることはできそうにない。
わたしの性格を、そういう人もたまにはいるさと、世間から認めてもらうしかない。
さいわいなことに、わたしは現在を楽しく生きている。
社会人としてまっとうな人生をすごし、家を建てた、子供を立派に育てあげたという人でも、晩年まで楽しく幸福に、満たされた人生を送れる人はそんなにたくさんはいまいから、わたしなんかマシなほうじゃあるまいか。
なんでこんな性格に生まれついたのかと悩むこともあった。
そんなことをいまさらぐちゃぐちゃいっても仕方がない。
悩むことがわたしに課せられた人生だったのだろうと、あきらめるしかない。
それじゃあいくらなんでも可哀そうってことで、まあ、女性にも縁がなくなったいまごろになって、ようやく運命の神さまが微笑んでくれたんだろうと、そう考えている。
というわけで、大人になりきれないわたしは、ハワイでも青春まっただなかって調子で、山にも登ったし、海でも泳いだし、目いっぱい楽しんできたのでありました。
帰国してから、あ、腰が抜けそう。
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