ハワイ/ドードー
国際線の飛行機の中ではたくさんの映画が観られるけど、ハワイまでの飛行機の中では、わたしはずっと 「海賊船長 (仮題) 」 というCGアニメを観ていた。
いいトシこいてアニメかいといわれそうだけど、わたしは宮崎アニメのようなものは好きではない。
しかし芸術的なアニメはきらいではないし、CGの技術にも関心があって、CGアニメのファンなのである。
余計なことはさておき、この 「海賊船長」 の中に、ダーウィンやビクトリア英女王とならんで、ドードーという鳥が主要なわき役として登場する。
ここにあげた画像がドードーの想像図だ。
ドードーは、天敵がおらず、餌の豊富な南海の孤島でのんきな生活を続けているうちに、太りすぎて飛べなくなってしまい、大航海時代に船乗りの絶好の食物だってことで乱獲され、たちまち絶滅してしまった鳥である。
くわしい研究がされるまえにいなくなってしまった鳥なので、写真は残ってないのである。
ところでハワイには日本のドバトよりふたまわりぐらい小さなハトがたくさんいる。
バードウォッチャーがハワイでいちばんよく見かけるのはこの鳥かもしれない。
これを見ていて、たちまち 「海賊船長」 とドードーのことを思い出した。
七面鳥みたいな不格好なドードーは、じつはハトと近縁の鳥なんだそうだ。
このことは博物学の好きな人にとってよく知られた事実なので、ハワイのハトを見ているうち、つい短期間のうちに絶滅したドードーの悲劇について考えてしまった。
ハワイのハトが絶滅しなかったのは、やせっぽちで見るからに美味しくなさそうってわけじゃなく、彼らが飛べなくなるほど肥満しなかったからだろう。
ドードーの運命から推察できることは、肥満は進化ではなく、退化なんだよってコト。
アメリカ人は長期的にみて、退化している人種だ。
せめてコーラの量を半分にしなくちゃ。
オアフ島をぐるっと周遊すると、場所によってはけわしい山の頂きに雲がかかっているのを見ることがある。
なんとなく同じポリネシアのタヒチを連想してしまう。
オアフ島だけではなく、他のハワイ諸島にまで範囲をひろげれば、まだまだハワイには人間が立ち入ったことのない山がたくさんあるんじゃないか。
日本の沖縄でさえ、1981年に新種で、しかも大型の野鳥 (ヤンバルクイナ) が発見されているくらいだから、ハワイの奥地にもまだ未発見の動物が棲息している可能性がある。
それがティラノザウルスとまでは期待しないけど、そう考えるとつまらないハワイもいよいよ楽しくなるゾ。
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