ハワイ/サンセットクルーズ
今回のツアーには 「サンセット・クルーズ」 というものが組み込まれていた。
最近は海外ツアーでもクルーズ、つまり船に乗って観光するというのが大流行りなので、すなおじゃないわたしは、なんだ、そんなもの、アホらしいと、なんの根拠もなしに思っていた。
それでも好奇心にかられて参加してみたら、これはなかなか楽しいものだった。
バスに乗ってアロハ・タワーというところまで行く。
岸壁にきたない帆船が係留されていた。
安いツアーだからあの船かと思ったら、そのとなりの、白い豪華な客船だった。
スター・オブ・ホノルル。
グーグルの衛星写真にもちゃんと写っている。
もちろんわたしたちの貸切じゃなくて、よそのホテルの、べつのツアー客もごたまぜである。
港にクルーズ参加者を乗せてきた観光バスがぞろぞろ集まっていて、ハワイ中の観光客が集まったような感じだった。
乗船するとそのまま大広間のテーブルに案内され、ただちに飲み物、料理の類が運ばれる。
なんかセレブの気分になっちゃって、トロピカルドリンクなんぞでカンパーイなんてやっているうち、船はゆっくりと動き出していた。
そのうちにも、山海の珍味というとオーバーだけど、料理がつぎつぎと運ばれ、ズワイガニなんか山盛りだ。
黒人ブルース歌手みたいな、太ったギタリストが2時間演奏をしっぱなしで、その合間につぎからつぎへと美女や筋肉マンのショーがある。
これでは退屈しない。
にぎやかなところがキライで、どうしても退屈したい向きには、上甲板にあがって、ひとり静かに夕陽やワイキキの夜景をながめるという手もある。
そのあいだにもパーティのほうはいよいよ佳境だ。
しまいには乗客全員がムカデのようにつながって、歌い踊りだすという塩梅で、いや、退廃と狂乱の一夜というところ。
写真の中の「わーい えむしーえー」というロゴは、ヒットしたディスコ・ミュージックのタイトルだよな。
さすがに観光立国、ハワイの観光省は客を楽しませるすべをこころえている。
でもパーティを楽しみ、人生を謳歌するってことにかけては、やはりひっこみ思案の日本人は欧米人にかなわない。
O君はすみっこで小さくなっていたけど、そんなことはもうどうでもエエ。
すなおでない人も一見の価値アリですよ、サンセット・クルーズは。
わたしもだんだん凡人になってしまうなあ。
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 履歴書 | 2012年11月10日 (土) 01時47分