ハワイ/潜水艇
仲間のうちの何人かが、ハワイの射撃場で拳銃をぶっ放しているあいだ、平和主義者のわたしとO君は、潜水艇体験というオプションに参加した。
これはおもりをつけたりタンクを背負ったりしなくても、潜水艇でお手軽に海中散歩ができるというもので、わたしは沖縄でも似たような船に乗ったことがある。
沖縄の場合は、船の船底部分だけが海面下にあるものだったけど、ハワイのものは完全に海にもぐる本格的な潜水艇だ。
家族連れやお子さま向けのオプションだけど、わたしはこういうものが大好きだし、ハワイで自発的に申し込んだオプションは、これとシュノーケリングだけなので、やっぱり書いておこうと思う。
潜水艇体験の参加者はバスでヒルトンホテルのまえのビーチに運ばれる。
ついでにいうと、このあたりのビーチはとっても美しい。
ひろびろとした白い砂の浜辺が広がっていて、ヤシの配置も計算されつくしたという感じで、ワイキキではいちばん美しい浜かもしれない。
ワイキキのビーチの砂はよそから運んできたものだという説も聞いたことがあるけど、なんだ、そうなのかとガッカリしたりすると、あ、どんどん話がついでのほうへ行ってしまう。
そんな砂浜でジャグリング (お手玉) をしている黒人の若者がいた。
潜水艇は本格的なものだから、浅いビーチの桟橋に横づけすることはできない。
連絡船に乗り込んで、沖あいで乗り換えるのである。
客はけっこう多い。
潜水艇は大きいのと小さいのの2種類あって、わたしたちは小さいほう、料金の安いほうに乗った。
丸いハッチから梯子段を踏んで乗り込むと、そこはまさにSFの世界。
操縦席なんかもろ「2001年宇宙の旅」のまんま。
予想したほど魚の数は多くなかったけど、海底には人工漁礁や沈没船があって、潜水艇はそのわきをかすめてゆく。
潜水艇が潜る深さはせいぜい30メートルで、これはふつうのダイバーが潜れる深さだから、じっさいに沈船のあたりで潜水中のダイバーに出会った。
沈没船の甲板にはウミガメがいた。
ぜんぜん動かないから、あれは潜水艇のサービスのために置いてあるハリボテじゃないかと、わたしも疑りぶかい。
最後の写真はロウニンアジ。 アジといっても、成長すると1メートル以上になる魚だ。
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