綿花
近所の家庭菜園でワタの実を見つけた。
綿花である。
綿花というと、アメリカで奴隷を使って収穫していたということは、アンクル・トムの話なんかを読んでいたから、子供のころから知っていた。
いまでも綿花というと、アメリカ南部の広大なプランテーションが目にうかぶ。
ただ、わたしの故郷は養蚕=絹のさかんな土地で、桑の木はいくらでもあったけど、子供のころに綿花など見たこともなかった。
おかげでかなり大きくなるまで、綿花が日本でも栽培されているとは思わなかった。
おとなになってからは、たとえば司馬遼太郎の 「街道をゆく」 なんかを読んで、江戸時代の日本でもけっこうたくさん生産されていたことを知った。
ニシンという魚はカズノコを取るためではなく、綿花畑の肥料として北海道から大量に運ばれていたのだそうだ。
どうもチョンマゲと綿花はイメージが結びつかないけど。
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