エタ
わたしはどっちかというとソウルという種類の音楽がニガテで・・・・・・
といっても話は複雑だ。
ソウル・ナンバーでもオーティス・レディングやアレサ・フランクリン、そして御大レイ・チャールスなんかはけっこう聴いたし、いちじロック・ミュージシャンが猫も杓子もブルースを演奏していたこともあって、ブルースにはまったこともある。
で、ソウルとブルースのどこが違うのかと聞かれると、ワカリマセン。
ソウル嫌いの原因はスティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンあたりのせいかもしれない。
それ以前のテンプテイションズやシュープリームスあたりからだんだん聴かなくなってきた。
どうも音楽が耳で聴くものではなく、目で観るものになってきたのが原因らしい。
ファンから馬鹿にされちゃいそうだけど、米国のソウル歌手にエタ・ジェイムス= Etta Jamesという人がいる。
彼女のことを、つい最近になって知った。
1938年生まれというからわたしよりずっと古い人である。
亡くなったのは、なんと今年の1月だったそうだ。
そのエタのことはわきに置いて、「ボール・アンド・チェイン」、「悪い星の下に」 という曲がある。
両方とも厳密にジャンルなんか問われると、もうワカリマセンという曲だけど、ま、もともとはソウルかブルースの範疇にはいる曲だろう。
まえの歌はジャニス・ジョブリンが歌って有名だし、あとの歌もいろんな歌手に歌われている名曲だ。
じつはこのふたつの曲のカバーを探していて、見つけたのがエタの歌。
そこで初めてエタ・ジェイムスという歌手を知ったんだけど、これが味わいのある歌いっぷりでじつにイイ。
あまりいいもんだから、彼女のほかの持ち歌まで探し出して、「テル・ママ」 という曲を聴いてみた。
これもロック愛好家が聴いても満足できる、じつにパンチのある歌である。
彼女を知るのがもうすこし遅かったら、こんなすばらしい歌手を知らないままあの世に行っていたかとゾッとする (オーバーか)。
若いころのエタは、元気のいいゴムまりみたいな娘って感じだけど、ソウルがダンス・ミュージックになるまえの、まだまだ歌唱力だけで勝負していた時代の歌手だ。
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