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2012年12月

2012年12月31日 (月)

天国

新聞にときどき海外特派員の報告、というよりちょっとした体験談を書いた記事が載る。
2、3日前のそれに笑えるものがひとつ。

イスラムの国ではよく訊かれることらしいけど、あなたは何教徒ですかという質問がある。
日本人は宗教なんてほとんど気にしてない人が多いけど、イスラムの国では無神論者は人間以下だと思われてしまうから注意しなくてはいけない。

この特派員も、いちおう仏教徒ですと答えたそうだ。
イスラムは偶像崇拝を禁じているから、お釈迦様の仏像なんてものにまず拒絶感がある。
仏教徒は死ぬとどうなるのですかと相手の質問。
輪廻転生というものがあってなどと説明したら、相手の表情が固まって、生前の善悪を誰が決めるのですかと詰め寄られた。
ヤケクソになって、つい閻魔大王がなんて答えたら、相手は絶句してしまったそうだ。

わたしもイスラムの国が好きだから、こういう質問をされた場合の対処方法を用意しておかなければいけない。
そういうときはこっちから逆に質問する。

イスラムでは死ぬとどうなるのですか。
天国に行けます。
と、相手は待ってましたとばかり返事をしそうな気がする。
天国に行けるかどうか、誰が判断するのですかと逆襲してみる。
戒律をよく守り、徳を積んだ人は誰でも行けます (たぶんそんな返事をするのではないか)。
この論法では言い負かされてしまいそうだ。
うーむである。

こんなことを書いているうち、以前うちに押しかけてきたことのある、カルト団体にとりこまれちゃった女子高生のことを思い出した。
なかなか可愛い女の子だったけど、彼女も天国をすなおに信じていた。
わたしはいやらしいおじさんだから、ねちねちと追求する。

天国ってどんなところなの。
みんなが幸せになれるところですと、彼女の返事にはそつがない。
ああそう。 それじゃあねと、わたしはさらに追及する。
仮にわたしとあなたがいっしょに天国へ行ったとするよ。
わたしが天国に行けることはないかもしれないけど、かりにあったとして・・・・・・ あなたは可愛い女の子だから、わたしはあなたを自分のモノにしたいと思う。
その場合、あなたはわたしを拒否できない。
なぜなら、拒否されたとたんに、わたしにとって天国はもう天国じゃなくなってしまうでしょう。
わたしみたいなおじさんを幸せにするために、ぐっと我慢してわたしの愛人になるとしたら、今度はあなたにとって天国は地獄でしょ。

返事に困っている女子高生のために、わたしが代わりに答えてあげた。

ひょっとすると天国というのは恋愛感情や欲望を超越したところかもしれないね。
たとえば認知症の人たちや精神病院の患者さんは、そういう感情を超越してるみたいだけど、つまり天国っていうのはそんな人たちがいっぱいいるところなのかい。
それじゃまるでH病院みたいじゃないか (H病院はうちの近所の精神科の病院)。

むむむと苦しむ若い娘をいじめるのはこのくらいにしておいた。

宗教は科学と相容れないところがあるから、わたしみたいな合理主義者が、科学を持ち出して相手の言い分を封じることはむずかしくないと思う。
でもイスラムにかぎらないけど、わたしは自分が興味をもってない宗教というものについて、そんなになんでも知っているわけじゃない。
合理的な部分以外で、わたし自身もときどき悩むことがあるくらいである。
さて、来年はアホらしいことばかりじゃなく、もっと哲学的で、人間の深層心理にせまるようなブログが書けるかどうか、2012年の最後の 1日にしみじみ考えよう・・・・・ っと。

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2012年12月28日 (金)

年賀状

みんな年賀状つくってんだろうなあ。
予想はつくけど、たいていは来年の干支のヘビをあしらったつまらない年賀状にちがいない。
わたしはそういう保守的な慣習や既成概念や世間の常識、なれあい社会というのが大ッキライだから、意表をつく年賀状をつくろうと考えている。
といってもこっちから出す気はさらさらないから、わたしのゲージツ的な年賀状が欲しい人は、そっちから先に出すことだ。
将来わたしが有名人になれば値のつく年賀状かもしれないのである。

こんなことを書いておけば、今年は年賀状が10数枚ということはないだろう。
あー、タノシミ。

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2012年12月27日 (木)

冒険

早起きして今朝の新聞を読んでみたら、あまり大きくないニュースで、日本人冒険家がロシアで事故死とあった。
世界7大陸の最高峰を、日本人最年少できわめたという記録をもつ渡辺大剛 (はるひさ) さんらしいという。

自転車旅行中に交通事故にあったらしいけど、現場はロシアのムルマンスク地方だそうだ。
いきなりいわれたってわからないから、調べてみたら、ロシアといってもスカンジナヴィア半島に突出した北極圏にあるところだった。

よりによってこんな時期にこんな場所を、自転車で旅しようって気持ちがわからない。
くさってもロシア、はじっこでもロシアだ。
雪が積もっているんじゃないか。
事故の原因はスリップだったってこともありうる。
しかしまあ、冒険だからな。
雪のない時期のサイクリングならわたしにだってできる。
厳冬期の都会で、走る凶器のあいだを、自転車でひょいひょいすり抜けていくのも冒険といえなくもないのかも。

いずれにしても死んでしまっちゃ仕方がない。
日本で生きたまま腐ってしまっても仕方ないけど。
目下のわたしの関心事はロシア旅行なので、あのロシアで自転車に乗ったひとり旅が可能なのかという驚きもある。

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2012年12月26日 (水)

期待

結果はとっくに出てるけど、正式の政権交代は今日だった。
新しい大臣の顔ぶれをながめると、若いのが増えてきたなって感じで、いちゃもん居士のわたしにもとくにケチをつけるところが見当たらない。
むしろ民主党に比べると政治のプロみたいなのが多くて、すこしく期待してしまう。
それでも大勝利の原因はだらしない民主党のおかげだったってことを肝に銘じて、実るほどこうべをたれる稲穂かなの精神でいってほしいね。
わたしとしちゃあ、いちゃもんをつける展開にも期待してるんだけど。

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2012年12月25日 (火)

サンタ

ここんところおもしろくないことが重なって、精神的にイライラ、むしゃくしゃ。
何かに噛みつきたいと思っていたら、今夜は少々遅まきながらサンタさんの訪問だ。
サンタが誰だか明かさないけど、まだ女子大を出たばかりみたいなカワイ子ちゃんだということぐらいはいえる。
たちまちウレシがっちゃうわたしって、げんきんなのかバカなのか。
これも一種のツキなのか。

信じられないという人が多いと思うので、サンタさんの写真も載せておく。
ただし、これはべつの機会にべつの場所で撮ったもの。

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2012年12月24日 (月)

投稿動画

テレビを観ていたら、ネットへの投稿動画のランキングなんて番組をやっていた。
観た人も多いんじゃないかと思うけど、この中に自分の娘の成長記を動画にした人の作品があった。
まだ赤ん坊のころからの自分の娘の写真を毎日1枚づつ撮って、それをずらりと並べると、娘の成長が一目でわかる動画になるというもの。
手間ヒマかける根性があって、娘さえいれば誰にでも作れる映画だけど、アクセスは快調らしい。

そんな動画を観ているうちに、ずっと昔の野坂昭如さんの小説を思い出した。
彼の小説の中にも、娘の成長の記録をカメラにおさめて、1本の短編映画を作ろうという野心的な芸術家が登場する。
ただし、テレビに出てきたのは娘の上半身の写真だけど、小説のほうは・・・・・・ これ、ちょっといいにくいけど、つまりアレ、下半身だ。
最初はただの1本の線にすぎなかったものに、あれよあれよという間に周囲に黒いものが萌えそめて、やがて幾多の人生経験をへるうちに、最初ピンク色だったものが・・・・・・

ああ、もうこれ以上書けない!

あとは小説のほうを読んでチョーダイ。

アイディアそのものは、ちょっと映画に詳しい人なら誰でも思いつきそうなことだから、ひょっとするとすでに YouTube やニコニコ動画に投稿した人がいるかもしれない。
アクセスが殺到するだろうけど、もちろん教育上ワルイってことで、公開はされないと思う。

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2012年12月23日 (日)

冬の写真

 

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安倍クンも尖閣に軍隊を派遣するのはやめて、靖国にもとりあえず参拝しないみたいだし、2012年も平穏に終わりそうなので、安心して散歩にいく。

う灰色の雲のなかにぼんやりと太陽が透けてみえる。
そんなラーゲリ (シベリアの強制収容所) みたいな陰うつな空の下、なにかおもしろいものはないかとカメラを片手にぶらぶら。
写真を撮ろうにも花なんかひとつも咲いてない時期だけど、それでも探せばモチーフはあるものだ。
1枚目は自然観察園のなかの人工の池だけど、水面に映った樹木の影もぶるぶるとふるえているよう。
2枚目はからみあった女体を思わせる樹木の凸凹 (両方ともカラー写真です、念のため)。

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2012年12月21日 (金)

刃物はいらぬ

明日の朝は雪だそうだ。
困るんだよな。
土方殺すに刃物はいらぬ、雨の3日も降りやよい。
××殺すに刃物はいらぬ、雪の5センチも降りやよい。
そういうコト。

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2012年12月20日 (木)

心得

先日、サービス業関係の講習会に参加した。
サービス業に従事する人間の心得みたいなものについて、講師のご高説を承ろうというのである。
聞いていてこころの中に寒々としたものが。

講師のお話の中にこんなひと節があった。
「最近では若い人たちの中に、スーパーやコンビニ、ファミレスなどのサービス業で働く人が増えています」
「彼らは入社すると、まっ先に、徹底的に言葉使いを正されます」
「そうやって言葉使いを正された若者たちは、そうした言葉使いが当然と信じているので、彼らに接するとき、こんどはこちらが言葉使いに気を使わないと問題になる場合があります」

うん、そりゃもっともだよな
最近の若いもんの言葉使いはなってないもんなと、余計な感想はさておいて、これはまあ、まっとうで常識的なお話である。
わたしも若いころは傍若無人だったから、こんな話を聞くと耳がイタイ。 とってもイタイ。

でもと、またわたしの反抗的気分がちょっぴり顔を出してしまう。

『いらっしゃいませ、今晩わ』
これは最近ファミレスなんかでよく聞く挨拶だけど、わたしはこの言いまわしがキライである。
キライどころか、なんかとっても気持ちわるい。
こういうきまり挨拶は米国あたりの影響らしいけど、まるでロボットがしゃべる電子造成語みたいで、こころのこもった言い方とはとても思えないし、わたしならゼッタイ口にしたくない言葉である。
こんな挨拶をされるくらいなら、田舎の食堂で店のおばあさんから
「美味いから食ってけ、こら」 (こらだけ余計だけど) といわれるほうがよっぽど気持ちイイ。

最近のそうしたマニュアル一辺倒の常套句について、文法的にもおかしいという発言が新聞などによく取り上げられる。
でもそういうことにいちいち文句をいうほうがおかしいんだろうなと思う。
マニュアル社会では、人間らしい発言も行為も、封じたまま生きなければならないのである。
現在は決められたセリフを決められたとおりに発声していれば、相手もこちらも安心してしまう時代なのである。
やれやれ。
老兵はすみやかに退陣すべき時代なのかも・・・・・
もう人間やめたい。
でも、まだ貯金がすこし残っているもんな。
アレ使い切るまで頑張らなくちゃ。

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2012年12月19日 (水)

現実逃避

いよいよ認知症か?
わたしは自営業者なので、毎年同じ時期に税務申告のための書類を提出しなければならない。
自分で税務署におもむくわけではなく、所属する団体の事務員さんに調査書類を提出するだけなんだけど、ところがもう10年も繰り返しているのに、それについてサッパリ。
なんの書類だっけと、事務員さんに尋ねる始末で、わたしがいなくなったあと、アホかいなと、きっとみんなに笑われているにちがいない。

原因はわかっているのである。
わたしの欠点のひとつは現実逃避というやつだ。
旅だとか芸術だとか思い出だとか、夢みたいなことばかり考えていて、現実のことにはできるだけふれたくない、忘れたいという願望があるのである。
税金なんかいちばん先に忘れたいもののひとつだ。
これじゃあそういうものが頭に入らないのも当然である。

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2012年12月18日 (火)

決められる政治

選挙の結果についてがっかりしている人も、国民の1/3ぐらいはいるんじゃないかしら。
わたしの知り合いの中にも、つねに泡沫政党にばかり投票している人がいて、彼を見ていると、先日うちにやってきたカルト宗教の信者さんたちを思い出してしまう。
彼なんか失望のまっ最中だろう。

でもまあ、そう後ろ向きにばかりなる必要もないんじゃないか。
わたしのブログの過去ログを読み返してみたら、たとえば民主党が野党だった08年の3月に 「日銀総裁の不在」 という記事があって、与党の自民党の提案になんでもかんでも反対する民主党のおかげで、いつになっても日銀総裁が決まらないという記事があった。
当時の民主党はまだまだ元気なころだったから、とにかく自民党を困らせて、政権奪取につなげるという戦略だっただろう。
福田首相が短期で退陣したのも、だだっ子の民主党に手をやいたせいじゃなかったか。

政権が交代すると、立場が逆転して、こんどは自民党がなんでも反対する側だ。
3党合意なんかをみると、自民党のほうがいくらか抑制がきいていたようだけど、やっぱり可能なかぎりは反対をするのである。
鳩山でも菅でも野田にしても、可能なかぎり相手の親分の首を獲るのが権力闘争というものだ。

そうやっておたがいだだっ子ぶりを発揮していたんでは、いつになっても何も決まらず、総理もころころと変わる。
今回の選挙が、自民党の個々の政策うんぬんではなく、そんな状況にイヤ気がさした国民の民意のあらわれだとするなら、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

大勝した自民党の独裁を心配するむきもあるかもしれないけど、自民党というのはけっして一枚岩ではない。
内部にさまざまな意見の持ち主をかかえていて、選挙が終わったあと、早くも安倍クンと石破クンのさやあてが始まっているそうである。
日本の歴史をふりかえってみても、この国には極端な意見や独裁者を自然に排除する力が備わっているように思える。
自民党が安定政権のもとで、きっちりものごとを決められるのがよかったかどうか。
ま、ここはしばらくようす見だ。

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2012年12月17日 (月)

選挙2012

選挙が終わった。
わたしが何か書くだろうと期待した人に、肩すかしをくわせるほどわたしは残酷な人間じゃない。

結果についてはためいきが出る部分もある。
帯に短しタスキに長しという政党・候補者ばかりで、わたしにだって明確な選択をする方法なんかありようがなかった。
仕方がないからやっぱり自民党にしとくか、という人たちが多かったのも不思議とは思わない。
それにしても取りすぎだよといいたくなる294人 (公明党を含めるとプラス31)。
こうなると自民党の良識に期待するしかない。
コノヤロ、調子にのるとつぎの選挙で落っことすからな。

これは冗談ではない。
だれがやったって一足飛びの景気回復なんかできるわけがないのだから、つぎの選挙でガッカリした国民が、なにしろ飽きっぽい国民が、とにかくうつり気な国民が、すべからく期待をしすぎる国民が、その反動でまたべつの政党を支持する可能性もある。
いまはポピ・・・・・ ピュリズムの時代だぞお。
あ、舌をかみそう。

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2012年12月16日 (日)

メール翻訳

ひさしぶり、なんと2年半ぶりに中国の知り合いからメールが届いた。
蘭州に住んでいる人だけど、お店を開店してなにか商売を始めたらしい。
もちろん全文中国語のメールだ。
ところがわたしのほうでは、この2年半のあいだに中国語の環境を消失してしまった。
古い中国語ソフトを持っているけど、もう中国に行く予定はないので、またインストールする気にもなれない。
で、全文英語の返事を書いてやった。
おまえ、いつから英語の達人になったのと訊かれそうだけど、ネット上の翻訳ソフトに全面的に頼りっぱなしだから、頭は使わないのである。
いっとくけど、大学入試や報酬をもらう仕事にこの手は使うんじゃないぞ。

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2012年12月15日 (土)

謀略

もう過去ログになりそうな塩梅の北朝鮮のミサイル。
打ち上げ延期のはずが、一転、予定どおりの発射になって、北朝鮮のほうじゃ日米韓を混乱させるための策略だったのよ、してやったりと大喜び。
昨日は昨日で、尖閣に中国の航空機が飛来して領空侵犯、それを自衛隊は把握してなかったなんてだらしない話。

なにやってんだ、防衛省は、自衛隊は。
しっかりしてくんなきゃ困るじゃないのとブーイング。
国防軍でも防衛軍でも親衛隊でもなんでもいいけど、名前を変えるより先にやることがありそう。
でもね。
そう思ったとしたら、あなたはまだミステリー小説を読み足りないのだ。

切った張ったの国際関係に謀略はつきものである。
北朝鮮のミサイルだって、日本と韓国があわてふためいたのは事実かもしれないけど、世界最強の衛星監視システムをもつアメリカがそんなことに気がつかないはずがない。
おそらくアメリカは、打ち上げ延期は謀略で、発射の準備は整っているということをちゃんと把握していただろう。
しかしそのことを正直に発表していたのでは、こちらの監視システムの精度、性能を自分から公開しているようなものだ。
こういうときは知らなかったような顔をしているのが謀略というものである。
日米安保条約があるでしょ、耳打ちぐらいしてくれたっていいじゃないかと思う人がいるかもしれないけど、日本は機密情報がすぐに洩れる国だからってことで、アメリカはただいまそれどころじゃない日本に通報もしなかったのだ。

尖閣の領空侵犯だってそう。
カモメやアジサシが迷い込んだのならいざしらず、飛来した中国の飛行機はかなり大きいじゃないか。
いくら日本の自衛隊がだらしなくったって、こんなデカいものをレーダーが把握できないはずがない。
ただ、あんまり早くスクランブルをやっちゃって、尖閣上空で本物のガチンコ勝負になっても困るから、しらばっくれて時間調整をしたにちがいない。
日本のレーダーはそうとうにだらしないと思わせておくのも謀略だ。
もっとも中国のほうもそんなことは百も承知だろう。
お互い以心伝心で、なあなあのところがあるんじゃないかと、ミステリーファンならそこまで読み取らなくてはいけない。

こんなことをずけずけバラしちゃって、防衛省関係から危険人物と思われて、そのうちわたしがマンションの屋上から転落したり、トラックにはねられて死んだりしたら、これも謀略のひとつである。
わたしのブログがとつぜん、なんの予告もなしに中断したら、わたしは秘密機関か、某国のスパイに暗殺されたのだと思ってほしい。

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2012年12月14日 (金)

北朝鮮のミサイル

北朝鮮がミサイルを発射し、国際社会が国連のなんとか違反だって騒いでいた。
しかしオオカミ少年の騒ぎみたいで、もうそろそろ過去形だけど。

北朝鮮のほうでは平和目的の人工衛星打ち上げだといってるらしい。
じっさいに衛星軌道になにか打ち上げたようだから、これじゃほんとに人工衛星だ。
それがケシカランといっていたのでは、日本の人工衛星もダメってことになってしまう。
ここはひとつはっきりいわなければいけない。
日本は民主主義の平和国家だからいいが、おめえのところは世襲の独裁国家で、ミサイルなんか持たせたらなにをするかわからんからダメなのだと。
このくらいはっきりいわないと、もしかすると正恩クンは裸の王様かもしれないから、なかなか理解してもらえないのではないか。

今回のミサイル騒動も、けっきょくうやむやで、いつも通りの幕引きになるだろう。
制裁が効果を発揮しないのは、いつも強引な制裁に反対する中国の態度がいけないのである。
どうも陰じゃなあなあの関係じゃないかって気もするけど、そんな中国が全面的に協力するようになる方法をひとつ。

北朝鮮がミサイルを開発するならウチもやる!
あちらが核を持つならウチも持つ!
ウチのミサイルは北朝鮮のオンボロミサイルとはわけが違うぞ。
核兵器なんざ、作ろうと思えばいつでも作れるんだ。
こうゴネる。
極東アジアが発端の際限なき軍拡競争の始まりだ。
これじゃあ中国も困る。
もうちっと本気で北朝鮮制裁に加わるのではないか。
でもこれって、もとの都知事さんがすでにいってることかもね。

今朝の新聞に、英国のバッキンガム宮殿に、ターバン姿の衛兵が登場という記事。
こういうニュースはのほほんとしていて平和チックでいいねえ。

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2012年12月13日 (木)

ムサシアブミ

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お正月が近づくと、恋しくなるもののひとつがミカン。
わたしもミカンが好きで、こたつに入りながら、ひとつ、またひとつと食べていると、いつになってもとまらない。
まるでピーナツやカルビーみたいな果物だ。
というわけで今回はミカンの写真だけど。

ん? と思ったあなた。
どこかおかしいと思ったあなた。
正解です。
これって、じつはミカンじゃありません。
ムサシアブミという植物の実。
またグロテスクなマクロ写真だけど、植物の本体のほうを見たい人は、「ムサシアブミ」で検索すると本体の写真がいくらでも見つかります。

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きみょうな形をした植物ですが、けっしてめずらしいものではありません。
登山やハイキングの好きな人なら、そのへんの山できっとこの仲間を見たことがあるはず。
本体を見れば名前の由来もよくわかることでしょう。
え、あぶみってなんのことだか知らないの?
源氏と平家の合戦絵巻でもごらんなさいな。

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2012年12月12日 (水)

うーむ

いまテレビを観ていたら、スーパーマンの格好をした都知事候補者が出てきた。
まじめなのか、頭がおかしいのか。
そのつぎに出てきた候補者は、カジノ、カジノを連呼するから、梶野さんというのかと思ったら、賭博場建設だけに意欲をもやす人だった。
そのつぎは例の発明王さんだ。
もうイヤ。 こんな日本に住みたくない。

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実験の政治

維新の会の橋下クンが競争だ、競争だといきまいている。
でもさ、わたしみたいにとっくに競争を断念した、負け犬みたいな人間はどうなんのさ。
フン! 生活保護を申請しちゃうぞ。

ま、たしかに、競争のない馴れ合い社会が日本をダメにしたという考えもある。
だからこそ前々総理の小泉クンあたりが規制緩和という政治をしてみたのだが、わたしの知り合いの中には小泉のバカが日本をダメにしたとのたまう輩がいる。
この輩クンはあまり深くものを考えない典型的なポピュリストだから、今回は橋下クンの威勢のよさにひかれて、維新に投票するかもしれない。
それは矛盾してるんだよ、あるいはまた信念をころりと変えたのかねといいたい。

政治ってのは実験なんだよね。
だれにもベストの方法なんてわかってないんだ。
とりあえずAという手を使い、ダメだったら正反対のBをやってみる。
それがダメならまたAにもどる。
そうやって蛇行しながら、行方定めぬ波まくら。
琵琶湖周航の歌みたい・・・・・

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2012年12月11日 (火)

ブレーン

歳を重ねることはわるいことではない。
わるい場合もある。

夕刊を読んでいたら、1面に 「ブレーンは今」 という記事があって、今度の選挙で浮上しそうな各党のブレーンたちのことが書いてあった。
政治家にブレーンはつきものだし、彼らの立場が助言する政治家とともに盛衰するのも世の習い。
民主党のブレーンが落ち込んで、自民党のブレーン、それも安倍クンのブレーンにとっては再浮上のチャンスだ。
みなさん、張り切っているようである。

そんなブレーンの中に、外交・安保関連の助言をする人がいて、この人は 「日米関係が強化されればこれ以上中国にゴタゴタいわれなくてすむ」 という信念らしい。
そりゃアメリカがかってのように世界の警察でいた場合の話だろと、ちゃちゃを入れたくなる。
大国にだって栄枯盛衰がある。
歴史はどんどん変化するものだから、ひとつの信念にしがみつくのは危険である。
わたしのようにころりころりと変化に対応するほうが、時流にかなっているのだ (と思う)。

そんなことはどうでもいいけど、このブレーン氏ってどんな人なのとよくみたら、おんトシ82歳の元外交官という人だった。
うーむである。
経済問題にしても、安倍クンはすぐにブレーンの発言を持ち出しちゃう傾向があり、こういうガンコ老人の意見をほんとうに尊重してしまいそうで心配だ。

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カマキリの卵

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散歩していてカマキリの卵を見つけた。
貴重なものである。
むかしは庭でも畑の中にでも、いたるところにミノムシだとか、なにやらの虫の卵、さなぎなんかが見られたものだけど、最近は、すくなくてもわが家の近所では、そういうものをほとんど見かけない。
カマキリの卵なんて見たこともない子供もいるんじゃなかろうか。
虫のきらいな人には総毛立つ景色だろうけど、十月十日 (?) もたてば、ここからカマキリの子供たちがうじゃうじゃわいてくるのだ。

これは野川の河川敷にあった木に産みつけられたものだけど、これを産みつけた母カマキリの心中を察するとしみじみ。
この河川敷は大雨が降ると冠水することがある。
そういうことがないように、あるていど高い場所に産みつけなければならない。
のっぺらぼうな場所に産みつけると、せっかく孵化した子供たちが、みんな天敵に食べられてしまうから、そのころには卵のまわりに木の葉がふさふさしていなければならない。
たいていの小鳥はこの原則をよく守っているけど、小さな昆虫のカマキリでさえ、ちゃんとそういう気遣いをしているようである。

そうやって子供たちの安全に留意した母カマキリは、たいてい冬をこせずに死んでしまう。
彼女は子供たちの運命を見きわめることができない。
自然界は生まれた子供をみんな無事に育んでくれるわけではないから、そのほうが幸せかもしれないけど。
お父さんカマキリのほうはもっと悲惨だ。
彼は交尾の最中、母カマキリに食べられちゃったかもしれないのである。

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2012年12月10日 (月)

改憲

昨日の新聞の投書欄に児童文学作家の高木敏子さんが寄稿していた。
彼女は東京大空襲の体験者で、つまり戦争の悲惨さを身を持って体験している人だから、今回の選挙で改憲勢力が増大していることを危惧している。
わたしは改憲すなわち悪という意見に、かならずしも賛成できない立場だけど、戦争体験者の必死の訴えに耳を貸さないほどガンコな人間でもない。
というより、かなりいいかげんな人間だから、改憲という言葉もあまり真剣に考えないのである。

改憲というと、すぐに 「いつか来た道」 への回帰につなげてしまう人が多いようだけど、問題は改憲の中身で、まだそれも決まらないうちから、ゼッタイ反対という言い方は好きじゃない。
危険思想は芽のうちに摘んでおくにしかずという考えもあるけど、現在は太平洋戦争のころとは環境も状況もちがっている。
太平洋戦争のころは、明治維新、日清・日露戦争、第一次世界大戦をへて、まだそれほどの大敗を喫したことのない日本人のおごり、そしてまだ植民地主義の真っ最中だったし、アジアの周辺国と日本の実力は段違いのものがあったから、力を持った軍部が独走してもおかしくない状況があった。
現在は米国でさえ、ベトナム、イラクで苦境におちいった時代なので、他国と戦争をしてかんたんに勝てると考える軍人はまずいないだろう。

わたしは戦争の悲惨さを想像できないほど鈍感じゃない。
しかし、太平洋戦争をふり返り、もしも日本と中国の立場が逆転していたらどうだろう。
日本が侵略される立場だったら、戦争を拒否なんかしていられるはずがないんじゃないか。
改憲せよ、軍備を増強せよといってるわけじゃないけど、なにがなんでも戦争はイヤといえない場合だってあると思う。

心配なのは今回の選挙に立候補している政治家が、ちゃんと周囲の状況なんかを理解しているかどうかってことである。
いたずらにメンツにこだわって、日本経済をぐちゃぐちゃにした政治家もいて、もしかすると彼らはホントに馬鹿なのかもしれないから、そのへんがちと心配だ。

今回立候補する改憲派政治家のひとりに進言するけど、せっかく、まだ正義と平等を愛していたころの米国が発案してくれた憲法だ。
他人の家に住むのはイヤだという気持ちがあっても、そこが雨漏りもしないし、風通しもいいのなら、なんでわざわざ家を新築する必要があるのか。
そんな見栄をはるくらいなら、ほかにやるべきことが山積みではないか。
中身を変えないと困るような状況も、さしあたってないみたいだし、改憲なんて言葉に愛着も危惧も感じてないわたしは、このまんまでもいっこうかまわないというスタンスである。

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2012年12月 9日 (日)

エホバさん

冬の夜長にダイコンを食べていたら、ドアのチャイムが鳴った。
出てみると、ぼうーっとした意志薄弱みたいな男性と、そのうしろに隠れるようにきれいなオンナの人が。
二人ともちゃんとコートを羽織って、まあ、正装といっていい服装。
ひと目見ただけでピンときた。
エホバの証人である。
ひさしぶりにわたしを勧誘にきたらしい。
男だけならすみやかにお帰り願うところだけど、美人を帰すのはもったいない。
部屋に招き入れて、また激論をしたっていいのだが、あいにくこちらは食事中だ。
独身男の食事風景なんて、あまりみっともいいものではない。
うーむというわけで、ドア先で少々話して帰ってもらった。
また来ないかなと思う。
こんどはちゃんと部屋を掃除しておくのに。
きれいなオンナの人には、そんな宗教より、もっと人生を楽しくすごす方法を教えてあげるのに。

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ダイコンを煮る

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冬になると煮物が恋しくなる。
そこで昨夜はダイコンを煮た。
自慢するわけじゃないけど、わたしのダイコンの煮物は定評がある。
だれの定評かと訊かれると、いつもひとりで食べているので、はなはだ困っちまうけど。

なにしろ材料をケチらない。
ひとり者だから材料を残しておくと、冷蔵庫の中でひからびてしまうおそれがあるので、煮物用に買った材料はみんないちどに消費しなければならないのである。
で、スープ用の鳥のスティック5本、シイタケのワンパックはみんな鍋に放り込む。
ほかに玉ねぎ1コ、ニンニク、めんつゆなんかをしこしこどばどばと。
とちゅうで味見しながら、醤油や砂糖をすこし加える。

ダイコンも一本分まるごと放り込むから、ひとりでは食べきれない。
けっきょく3回ぐらい煮直すと、ようやくダイコンもなくなる。
このころには煮くずれして、口の中でダイコンがとろけるようになるが、そのかわりスープがじつにいい味になる。
このスープでおじやを作るのが最後の楽しみなのだ。

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配偶者控除

昨日の新聞に配偶者控除の見直しについてあれやこれや。
つまり家庭で奥さん業に専念しているオンナの人について、いまは税金が控除されている部分もあるらしいけど、国も赤字で苦しいおりだから、やっぱり税金はきちんと取るべきだということらしい。
たちまち専業主婦の人たちが反対だ。
家にいたっていろいろやらなくちゃいけないことがあるのよ、たとえばあーだこーだと理屈をならべて、主婦業だってタイヘンなんだからというのがその論旨。

ここに登場したのが正義の味方の上野千鶴子サンである。
彼女はジェンダー論の論客だから、あ、ジェンダー論というのは、男女の差別をなくそうっていう主張のことで、これからするとなんとなく上野さんも女権論者みたいに思ってしまうけど、そうではなくて、あまったれちゃいけねえと専業主婦をバッサリ。
配偶者控除というのは、実質的に、主婦ではなくその旦那の税金をまけてやるのといっしょだという。
なるほど。

両者の言い分を公平に聞こう。
旦那のほうにいわせると、女房を養うってのは金がかかるんだ、そのぶん控除してくれたっていいじゃないかということになる。
それに対して、仕事をしていないごくつぶしを養っていられるなんて、やっぱりめぐまれているんじゃないかという意見もある。
配偶者控除がなくなったらおちおち子育てもできない、少子化がますます昂進してしまうと主張するオンナの人もいる。
しかし、そんな余裕もなく、女房がやむをえず働いて、けっきょく配偶者控除の恩恵を受けられない家庭も多い。 多いだけじゃなく、最近はますます増えている。
同じ夫婦なのに、一方は税金をとられ、一方はとられない。
こりゃ不公平だ。

そう考えたけど、これはどうも、わたしみたいな女房のいない人間が口をはさむ問題じゃなさそうだ。
だいたい人民の味方で、なんでも反対するはずの共産党が、配偶者控除の見直しに賛成しているってとこが、この問題の複雑さを物語っている。

同じ新聞のbe面というやつに身の上相談のコーナーがあって、ここでも上野千鶴子サンが回答を書いていた。
この日の相談は、性欲が強すぎて痴漢をしてしまいそうで困ッテマスという中学生からのもの。
千鶴子さんの物言いはくっきりしている。

経験豊富な熟女にやらせてくださいとお願いしてみたら?
これで10人に1人ぐらいはやらせてくれるんじゃないかしらと、乱暴な回答。
わたしだってもっと若ければともいう。
若ければ千鶴子さんがそういう悩める若者の面倒をみてやってもいいということらしい。
いいのか、天下の公器がこんなこと書いて。
いいんだろうな、なにしろあの朝日新聞だ。
be面の身の上相談には、ときどきこんなハチャメチャな回答が寄せられるので、わたしは愛読しているのだ。

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2012年12月 7日 (金)

太陽に灼かれて

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前項の 「サンクト・ペテルブルクの異邦人」 という本には、著者の人間関係の広さをものがたるように、映画監督の名前も出てくる。
映画ならすこしはくわしいつもりだったけど、エイゼンシュテインやタルコフスキーならともかく、ミハルコフ (ニキータ) やソクーロフ (アレクサンドル) といわれると、わたしにはぜんぜんなじみのない監督だ。
ミハルコフの 「太陽に灼かれて」 が録画してあったので、参考のために観てみることにした。

これは、ひとことでいうと、傑作といえなくない映画である。
けど、傑作であると保証する気にもなれない。
田舎で幸せに暮らしている退役軍人のところへ、彼にうらみをいだいているような、そうでないような男が、秘密警察の隊員となって帰ってくる。
この男は退役軍人のかっての恋仇で、退役軍人によって遠隔地にとばされ、しかもそのあいだに恋人は軍人の妻になっていたという関係である。
復讐心にもえているだろうということは誰にでも想像できる。
しかし、いかにも傑作みたいな映画だから、ここであからさまな復讐劇がはじまるわけではない。
幸せな家族の生活やのどかな風景とともに、一触即発のじりじりした人間関係が描かれるだけである。
どうでもいいことだけど、ミハルコフ監督が主役の退役軍人を演じ、彼の幼い娘が子供の役で出ていて、それがとっても可愛いことはよくわかった。

映画はスターリン時代の重苦しい社会を描いており、最後には退役軍人は秘密警察にしょっぴかれ、そのまま粛清されることになる。
彼がしょっぴかれてそのまま映画が終れば、複雑な余韻が残ったと思われるのに、彼が麦畑の中で暴行を受けるってのは、そりゃ監督のサービス過剰だ。
秘密警察の隊員だった男が、ホテルの一室で自殺するっていうのも、その心理がよくわからない。
自分を追放して、自分のかっての恋人を奪った男への復讐が、けっきょくはその家庭を崩壊させることになったという罪の意識か?
んなアホな。

麦畑にあらわれる気球とスターリンの肖像画は、それなりシュールであるものの、独裁者の抑圧の象徴とするにはちとムリがあるような気がする。
すこしまえに、かっての東欧圏の映画で、やはり残忍な独裁者に支配された社会を描いた「懺悔」という映画を観たことがあり、映画の出来としてはそっちのほうがよっぽどエエ。

と、こんなことを書いたあと、いろいろ事情を調べてみたら、「太陽に灼かれて」 という映画には 「戦火のナージャ」 という続編があることがわかった。
しかも続編では、死んだと思った退役軍人やその家族が生きていたのだそうだ。
そのへんがよくわからないけど、第1作で自殺したはずの秘密警察の隊員もまた出てくるらしい。
オイオイオイである。
続編はまだ観てないけど、ロクなもんではないような気がする。
見どころがあるとすれば、1994年製作の第1作では可愛い幼女だった監督の娘が、2010年製作の続編では年頃の娘になって出てくることだ。
ところがこの映画にはさらに第3部があるそうで、そのころ監督の娘はいくつになっちゃってんだろ。

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2012年12月 6日 (木)

ロシア学の2

わたしのあこがれの国であるロシアについて調べていて、ちょっとまえに亀山哲郎さんというカメラマンの 「やってくれるね、ロシア人!」 という本を読んだってことはこのブログに書いた。

さて、ロシア関係の本の第2弾は、山田実、ゆきよ夫妻共著による 「サンクト・ペテルブルクの異邦人」 という本。
冒頭の部分を読んで、なんかハイソで高踏的なものを感じ、著者の経歴をながめてみたら、旦那さんのほうは科学者で、奥さんのほうは音楽教師だという。
こりゃ手におえないかなと思ったけど、読みすすんでいくうちになかなかおもしろい本だなと思うようになった。

両人ともロシアにおける人脈がひろく、絵画や音楽に対する造詣も深いようで、エルミタージュの説明などはなかなか役にたつ。
それにこの本の記述は2006~8年ごろのことなので、冷戦時代やソ連崩壊直後というわけでもないから、現代のロシア旅行の参考にしても大丈夫だろう。

わたしの好きな自由市場についての記述もあり、サンナヤ市場やアプラクシン市場なんて名前が出てくる。
「ロシアン・ブラザー」 なんて映画によると、かってのロシアの市場はマフィアの仕切る、ひじょうに危険なところだったようだけど、この本の中でもうさんくさい場所と書かれている。
しかし著者夫妻も (おっかなびっくり) 買い物をしているし、彼らにこの市場を紹介された日本人女性がひとりで買い物に出かけているくらいだから、警戒しすぎるのもどうかと思う。
大道芸人や街頭演奏家の多い場所らしいから、ぜひ見物したいところである。
むしろ心配すべきは、ロシアでも近代的デパートや大規模スーパーがどんどん増えているというので、こうした市場がいまでもあるかどうかってことかもしれない。

ところでロシアは芸術の国といわれる。
わたしはクラシックもすこしは聴くけど、そっちのほうの専門家じゃないから、いきなりロシアの作曲家をあげろといわれたって、出てくるのはチャイコフスキーとラフマニノフぐらいのものだ。
この本の共著者である奥さんは音楽教師だったそうだから、本の中に上記の2人のほか、ムソルグフスキー、リムスキー・コルサコフ、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ストラビンスキー、グリンカなどの名前がぞろぞろ出てくる。
あらためてロシアのクラシック作曲家を教えられると、なるほど、多いねと思う。

ただ、奥さんがわざわざオペラ歌手について勉強したという、歌曲についての記載が多いのには閉口した。
わたしは音楽が好きだけど、クラシックの歌曲を聴くくらいならビートルズを聴く人間である。
ロシアに行くならむしろ、格式のある劇場なんかよりも、ライブハウスやディスコに関心があるんだけど、モスクワやサンクトペテルブルクにそういう店はあるだろうか。
過去に観たロシア映画にはそういう店も出てきたから、ないはずはない。
はじめてロシアのディスコ、ライブハウスをブログで紹介するという栄誉を、ぜひわがものとしたいところだけど、でもわたしって、日本のディスコにも行ったことないもんな。

機会があるなら本場のクラシックの演奏会やバレエなんかも鑑賞したいけれど、ノーネクタイ、ジーンズにスニーカー (トレッキングシューズ) じゃ入れてくれないのではないか。
そういうときは受付に、日本のパンストやヌード・カレンダーを渡すといいらしけど、これも最近じゃ通用しないかも。
いっそのこと、わたしは日本におけるプーチン・ファンの代表だとでもいってみるか。

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2012年12月 5日 (水)

もみじ

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いい天気になったので、太陽の光を背中いっぱいにあびながら散歩にいく。
わたしが上にひっかけているのは L.L.BEANのウインドブレーカーで、色が黒のせいか、晴れていると背中が熱いくらい。
しみじみと太陽のエネルギーを感じてしまう。
これではわたしもエコ男だ。

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自然観察園に見るべき花は咲いてないけど、紅葉がそろそろ見ごろ。
最後の写真は天地が逆みたいだけど、これは池の水面に映った 「さかさ藤」 ならぬ 「さかさもみじ」。

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2012年12月 3日 (月)

想定外

また起きてしまった。
想定外の事故というやつ。
笹子トンネルの事故なんだけど、天井の仕切り板が崩落するなんて、専門家でさえ想定していなかったそうだ。
最近はこんな初めての事故ってのが多すぎるみたいだけど、まあ、これだけいろんなものがあっちこっちに作られると、地震列島の日本じゃこれまで経験もしてなかった事故が起きるのも当然か。
もちろん国交省に対して抗議の声が上がり、トンネルなんか今後10年で廃止しちまえなんて暴論がとびだすかもしれない。
いや、それはムリだ。
30年ぐらいで段階的に廃止すべきだとか、いやいや、トンネルは日本経済をささえる重要なインフラで、それがなかったら困るという産業界の声も無視できない。
するとどこかの女性知事さんが、廃止を訴えて小政党を起こすかもしれない。
ああ、また選挙は混迷だ。

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2012年12月 2日 (日)

健康診断

今日はわたしが所属している団体の、年にいちどの健康診断。
血圧が高いといわれそうで心配していたけど、この日に病院で計った結果は、下が高いという傾向はあるものの、上のほうはまあまあ常人なみ。
こうなると安心して、節制の決意なんかおかまいなし、またもとの木阿弥の生活にもどってしまうから困ったモン。
それでも病院まで5キロ歩き、病院から駅まで2キロ歩き、今日もけっこう運動したぞと大満足。
こういうストレスのたまらないノーテンキな生活がいちばんいいのかも。

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2012年12月 1日 (土)

師走

師走になった。
先生が走るだけじゃなく、今年の日本じゃ政治家やその候補生が走る。
大政党に第三極が乱立して、いったい誰に投票していいのかぜんぜんわからないという人が、そういえば 「大沢村便り」 のブロガーはなかなか見識のある人のようだ。 あの人の意見を参考にしようと考えることはまったくないと思うけど、中にはキトクな人もいるかもしれない。
しかしわたしに訊かれても困るんだよな。
消去法で期待できる政党を選んでみたら、最後にひとつも残らなかったぞい。

政治家のみなさんにいっておきたいけど、いまは20世紀前半とはちがうんだよ。
かっては西側諸国だけの話で、アメリカが風邪をひくと日本は肺炎になるなんていわれていた。
いまじゃアメリカが風邪をひくと、中国が熱を出し、ロシアが鼻水をたらし、日本はもちろん脳膜炎だ。
逆に中国がコケた場合、アメリカも日本もヨーロッパもみんなドミノ倒しだ。
現代はそういうふうに、世界中がみんな他国によっかかっている時代なんだという認識を持ってほしいやね。
え、慎太郎クン。

いまや世界中がシンクロしたみたいに同じような構造的な悩みをかかえている。
日本だけが景気を回復するための処方箋なんてあるんだろうか。
世界中がうまく協調して、世界同時好景気を目指さなければ、どうにも景気はよくならないんじゃないか。
そう考える政党はどこかにいないかい。
仕方ないからわたしはいま、エンピツを転がして八卦を立てているところ。

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