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2012年12月10日 (月)

改憲

昨日の新聞の投書欄に児童文学作家の高木敏子さんが寄稿していた。
彼女は東京大空襲の体験者で、つまり戦争の悲惨さを身を持って体験している人だから、今回の選挙で改憲勢力が増大していることを危惧している。
わたしは改憲すなわち悪という意見に、かならずしも賛成できない立場だけど、戦争体験者の必死の訴えに耳を貸さないほどガンコな人間でもない。
というより、かなりいいかげんな人間だから、改憲という言葉もあまり真剣に考えないのである。

改憲というと、すぐに 「いつか来た道」 への回帰につなげてしまう人が多いようだけど、問題は改憲の中身で、まだそれも決まらないうちから、ゼッタイ反対という言い方は好きじゃない。
危険思想は芽のうちに摘んでおくにしかずという考えもあるけど、現在は太平洋戦争のころとは環境も状況もちがっている。
太平洋戦争のころは、明治維新、日清・日露戦争、第一次世界大戦をへて、まだそれほどの大敗を喫したことのない日本人のおごり、そしてまだ植民地主義の真っ最中だったし、アジアの周辺国と日本の実力は段違いのものがあったから、力を持った軍部が独走してもおかしくない状況があった。
現在は米国でさえ、ベトナム、イラクで苦境におちいった時代なので、他国と戦争をしてかんたんに勝てると考える軍人はまずいないだろう。

わたしは戦争の悲惨さを想像できないほど鈍感じゃない。
しかし、太平洋戦争をふり返り、もしも日本と中国の立場が逆転していたらどうだろう。
日本が侵略される立場だったら、戦争を拒否なんかしていられるはずがないんじゃないか。
改憲せよ、軍備を増強せよといってるわけじゃないけど、なにがなんでも戦争はイヤといえない場合だってあると思う。

心配なのは今回の選挙に立候補している政治家が、ちゃんと周囲の状況なんかを理解しているかどうかってことである。
いたずらにメンツにこだわって、日本経済をぐちゃぐちゃにした政治家もいて、もしかすると彼らはホントに馬鹿なのかもしれないから、そのへんがちと心配だ。

今回立候補する改憲派政治家のひとりに進言するけど、せっかく、まだ正義と平等を愛していたころの米国が発案してくれた憲法だ。
他人の家に住むのはイヤだという気持ちがあっても、そこが雨漏りもしないし、風通しもいいのなら、なんでわざわざ家を新築する必要があるのか。
そんな見栄をはるくらいなら、ほかにやるべきことが山積みではないか。
中身を変えないと困るような状況も、さしあたってないみたいだし、改憲なんて言葉に愛着も危惧も感じてないわたしは、このまんまでもいっこうかまわないというスタンスである。

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