配偶者控除
昨日の新聞に配偶者控除の見直しについてあれやこれや。
つまり家庭で奥さん業に専念しているオンナの人について、いまは税金が控除されている部分もあるらしいけど、国も赤字で苦しいおりだから、やっぱり税金はきちんと取るべきだということらしい。
たちまち専業主婦の人たちが反対だ。
家にいたっていろいろやらなくちゃいけないことがあるのよ、たとえばあーだこーだと理屈をならべて、主婦業だってタイヘンなんだからというのがその論旨。
ここに登場したのが正義の味方の上野千鶴子サンである。
彼女はジェンダー論の論客だから、あ、ジェンダー論というのは、男女の差別をなくそうっていう主張のことで、これからするとなんとなく上野さんも女権論者みたいに思ってしまうけど、そうではなくて、あまったれちゃいけねえと専業主婦をバッサリ。
配偶者控除というのは、実質的に、主婦ではなくその旦那の税金をまけてやるのといっしょだという。
なるほど。
両者の言い分を公平に聞こう。
旦那のほうにいわせると、女房を養うってのは金がかかるんだ、そのぶん控除してくれたっていいじゃないかということになる。
それに対して、仕事をしていないごくつぶしを養っていられるなんて、やっぱりめぐまれているんじゃないかという意見もある。
配偶者控除がなくなったらおちおち子育てもできない、少子化がますます昂進してしまうと主張するオンナの人もいる。
しかし、そんな余裕もなく、女房がやむをえず働いて、けっきょく配偶者控除の恩恵を受けられない家庭も多い。 多いだけじゃなく、最近はますます増えている。
同じ夫婦なのに、一方は税金をとられ、一方はとられない。
こりゃ不公平だ。
そう考えたけど、これはどうも、わたしみたいな女房のいない人間が口をはさむ問題じゃなさそうだ。
だいたい人民の味方で、なんでも反対するはずの共産党が、配偶者控除の見直しに賛成しているってとこが、この問題の複雑さを物語っている。
同じ新聞のbe面というやつに身の上相談のコーナーがあって、ここでも上野千鶴子サンが回答を書いていた。
この日の相談は、性欲が強すぎて痴漢をしてしまいそうで困ッテマスという中学生からのもの。
千鶴子さんの物言いはくっきりしている。
経験豊富な熟女にやらせてくださいとお願いしてみたら?
これで10人に1人ぐらいはやらせてくれるんじゃないかしらと、乱暴な回答。
わたしだってもっと若ければともいう。
若ければ千鶴子さんがそういう悩める若者の面倒をみてやってもいいということらしい。
いいのか、天下の公器がこんなこと書いて。
いいんだろうな、なにしろあの朝日新聞だ。
be面の身の上相談には、ときどきこんなハチャメチャな回答が寄せられるので、わたしは愛読しているのだ。
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