いちゃもん
『安倍クンの景気浮揚策に危惧の念をしめす人が多い。
そりゃわかる。
わかるけど、ほかに方法がないことも事実。
なにもしなけりゃ現状維持で、あいかわらず不景気が続くだけ。
だからわたしも様子見で、将来にますます負担を残すだけにならないか、ヘタすりゃ日本経済の崩壊だと思っても、とりあえずやってみなはれというしかない』
ブログにこんなことを書こうと、2、3日まえに下書きを準備していたら、なんと今朝の朝日新聞にこれとまったく同じような記事が載った。
書いたのは経済社説担当の駒野サンという人で、「やってみなはれ」 というのはサントリー創業者の言葉だそうだ。
おかげでわたしの文章は出鼻をくじかれてボツである。
くそっ、あと 1日早くわたしのブログに載せていれば、先見の明のあるところを証明できたのに。
ボツになった文章の替わりに、そのとなりにあったクルーグマンという経済学者のコラムにいちゃもんをつけることにする。
クルーグマンという人はうちの新聞に不定期にコラムを書いているみたいだけど、わたしは以前にもこの人の意見にいちゃもんをつけたことがあって、その発言に重きをいだいてない。
今回のコラムで彼はいう。
世界的な不況の中で、主要国の政権担当者たちがいずれも手をこまねいているとき、日本の安倍クンだけが横並びから脱して、新しい政策に打って出ようとしている。
そしてそれは効果があらわれ始めている。
というものだけど、これは例のアベノミクスのことを言ってるらしい。
効果があらわれ始めているというのは、安倍クンの政策によっていくらか円安になり、株価が上がったってことらしいけど、こんなことは現状追認で、経済学者でなくったって誰にでもわかる。
経済学者なら、まったく新しい提言や不況脱出の効果的な療法を考えてくんなくちゃ。
博奕うちトレーダーのおもわくで上がり下がりするものが、ほんとうに経済の指標になるのか。
同じ新聞の経済面に 『「安倍バブル」はや一服か』 という見出し。
クルーグマンさんの予想があやぶまれると同時に、現在の不況は経済学者ですら手をこまねいているしかないのかと絶望的な気分になってしまう。
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