第五福竜丸
夕刊に 「第五福竜丸」 の大きな記事。
団塊の世代ならたいていこの船の名前をおぼえているだろうけど、わたしにはもうすこし私的な思い出がある。
若いころハチャメチャな生活をしたわたしは、一時ダンプカーの運転もしていたことがある。
そのころ残土を捨てるために夢の島に通ったことがあり、あるとき海岸で、ぼろぼろになった廃船を目にした。
なんとなく近づいてみたら、船首に “第五福竜丸” という船名が読み取れた。
ちょっとショックだった。
もちろんわたしはこの船のことを知っていて、本来なら歴史の証人たるはずの船が、人っ子ひとりいないこんな海岸で朽ち果てているなんて。
その後この船の保存運動が起こり、船は廃船のせとぎわからかろうじて救われて、現在は記念館で人々に原水爆のおそろしさを伝える役割を担っているというから、こちらはひとまず安心だけど、さて、当時のわたしはいったい何を見たのだろう。
顧みられることのない不遇なもの同士の出会いとして、わたしは夢の島で見つけた第五福竜丸のことをなつかしく思い出す。
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