ロシアの歴史A
ロシア旅行が本決まりになったものの、よく考えたら、わたしはロシアという国についてほとんど知らないことに気がついた。
わたしのロシアについての知識は、たとえば 「アレクサンドル・ネフスキー」、「イワン雷帝」、「隊長ブーリバ」、「戦争と平和」、「戦艦ポチョムキン」、「ニコライとアレクサンドラ」、「ドクトル・ジバゴ」 なんていう映画によるところが大きい。
ところでネフスキーとイワン雷帝ってのはどっちが古い人なのか。
ピョートル大帝なんて人もいるけど、彼は前記の2人より古いのか、新しいのか。
ナポレオンがロシアに侵攻したのは、日本のいつごろの時代なのか。
こういうことになるとサッパリ。
それでもロシアが好きだっていえるのかといわれそう。
じつはわたしは旅行が好きだけど、夢遊病患者のように異国のことを空想して楽しんでいるだけってことが多く、じっさいに行けることが確実になるまでは、なかなか具体的な知識を得ようって気にならないのである。
以前、中国の西安に行ったときは、現地に着くまで有名な兵馬俑のことを知らなかったくらい。
そういうわけなのでロシアの歴史について少々勉強してみた。
こういうのをどろ縄というのだけど、わたしの旅ではめずらしいことではないから気にしない。
わたしの知っていたことでは、ロシアも世界帝国時代のモンゴルによって蹂躙され、「タタールのくびき」 につながれていたことぐらい。
同じモンゴルは当時の日本にも襲来しているから、タタールのくびきは日本の鎌倉時代のことだろうという見当はつく。
ロシアと日本の歴史を対比させるならモンゴルがキーワードになりそうだ。
もっともタタールのくびきは200年以上も続いているから、いちがいな対比は危険だけど。
そのモンゴルを追い払って、ロシアをタタールのくびきから開放したのがイワン雷帝の親父の親父のころで、おかげでようやくロシアは独立することができた。
だからロシアの歴史はイワン雷帝のころからはじまるといって過言じゃない。
そんなことを書くと、なんかずいぶんいいかげんだなといわれそうだけど、でもわたしゃロシア史を研究しているわけじゃない。
わたしがロシアに行くとしたら一般観光客だからねえ。
現在のモスクワ、サンクトペテルブルクに残る歴史遺産といったら、ほとんどがイワン雷帝以降のものでしょ。
いいんだ、ロシアの歴史は雷帝時代あたりからってことで。
イワン雷帝が権力を掌握していた時期は、調べてみたら、日本の豊臣秀吉の時代とほぼ一致しているから、ロシアの歴史は日本の安土桃山時代に始まったといっていいかもしれない。
意外と短いんだよね、ロシアの歴史ってのは。
しかしアレクサンドル・ネフスキーや隊長ブーリバが出てこねえな。
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