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2013年2月26日 (火)

ロシアの旅/プーシキンの顔

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コートを脱いでクロークに預ける。
写真は禁止に決まっているから、カメラはザックの中にしまいこんで、いよいよトレチャコフ美術館散歩の開始。
正面の階段をのぼり、ふたつめの部屋に入ったあたりで、写真を撮っている見学者がいることに気がついた。
え、おい、そんなのありかよというわけで確認してみたら、200P (600円ぐらい) 出せば写真撮影もOKなんだそうだ。
あわてて 1階の受け付けまでもどって、撮影許可用のステッカーをもらってきた。
これをカメラにぺたんと貼りつける。

そういうわけでわたしみたいなド素人カメラマンにも、トレチャコフ美術館の全容を写真で紹介することができるようになったわけだ。
ちとオーバーな言い方だけど。
ただしストロボは禁止なのでご注意。

トレチャコフ美術館は、もともとは富豪のミスター・トレチャコフの蒐集作品から始まったもので、建物もミスターの屋敷だったものである。
館内の壁はたいていがクリームかあわいグリーンに統一され、なかなか気持ちがいい。

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順ぐりに観ていくと、最初は肖像画の部屋。
王侯貴族の肖像画はあまり好きではない。
それでも教科書でおなじみのプーシキンの肖像画なんかがある。
プーシキンはアフリカ系の作家ですとかほりクンにいわれたときはおどろいた。
だって、あれはとうろたえたけど、肖像画のちぢれた髪、ロシア人ばなれしたギョロ目などを見ていると、さもありなんと思えてきた。

ウィキペディアにもそのあたりの事情が載っている。
プーシキンをきっすいのスラブ民族のロシア人と信じていた人は、わたしみたいに認識を改めなければならない。
この偉大な作家はやがて決闘で倒れるのだけど、その劇的な場面がまた絵のモチーフになってロシアの美術館をにぎわせている。

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