ロシアの旅/聖堂広場のB
聖堂広場には4つの聖堂以外にもいくつかの教会や宮殿がある。
かほりクンがある教会のまえで、英語の説明表示板をさして、ここはなんだかわかりますかという。
説明の中にヴァージンロードという言葉があったから、これは、あれですね、つまり結婚式をするところでしょう。
ロシア人も教会で結婚式をするんですかと訊いてみた。
いいえとかほりクン。
いまでは専用の結婚式場で結婚するほうが多いのだそうだ。
教会で結婚をするということは神さまに宣誓することになります。
というかほりクンの説明をこちらで勝手に解釈すると、離婚大国のロシアでは、宣誓したくせに離婚となると、神さまのメンツをつぶすことになって、それははなはだまずいということらしい。
そういえばかほりクンも聖堂に入るときはかならず胸のまえで十字を切る。
聖堂、教会はみんなロシア正教のものである。
ロシアまで行く余裕のない人は、神田のニコライ堂や函館のハリストス正教会が参考になります。
聖堂の内部はほとんど写真撮影が禁止で、おかげでは建物以外に撮れたのは、鳴りそうもない鐘の王様だとか、いちども発射されたことがない大砲の王様だとか、ロクでもないものばかり。
トルコや欧米に行って感じるのは、日本人とは比較にならないくらいの信仰心の厚さだ。
無神論者のわたしには、これがいいことなのかわるいことなのかわからない。
この世界で人間が殺し合う原因の大部分は、宗教に原因があるといっても過言じゃないのだから。
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