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2013年2月13日 (水)

ロシアの旅/寒さについて

冬のロシア(モスクワやサンクトペテルブルク)に行きたいと考える人たちが、いちばん心配するのは、どのくらい寒いのか、どんな服装を準備すればいいのかということだろう。
わたしの場合、最後の数日など、ロシア人でさえ今日は暖かいとおどろくほどの気温にめぐまれたから、これにうまく答えるのはむずかしい。

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今回の旅で、わたしはいちばん上にアウトドア専門店のフードつきコートを着ていった。
これはダウンジャケットほどじゃないけど、いくらかダウンが入っている。
丈はももの上までくらいだから、ちょっと短めで、足はほとんどカバーしてくれない。
それでもこれは耐寒装備としてはかなり優秀な服で、わたしはこれを着ているかぎりまったく寒さを感じなかった。
しかしコートにも上等下等いろいろあるから、コートひとつで大丈夫と言い切るわけにはいかない。

万一の用心のために持っていったダウンジャケットは、いちども着ないまま余計な荷物になっただけだった。

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コートの下には、まず半そでの肌着、さらにユニクロのヒートテックを重ね着し、そして上からトレーナーを着た。
この程度にしておかないと、室内に入ったとき耐えられないほど暑くなってしまう。
たいていの屋内はTシャツ1枚でもOKなくらい暖かいから、コートの下は薄着にしておいて、コートを脱いだときさっと薄着になれる態勢にしておいたほうがいいのである。

下半身はパンツ、ヒートテックのタイツ、そしてコーデュロイのズボンだけだった。
これだけで、今回いちばん寒いと思ったサンクトペテルブルクのトロイツキー橋を渡ったときも、それほど寒さを感じなかった。

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寒い場合にそなえて雪山用のオーバーズボン (キルティング製でズボンの上に重ねばきするもの) も用意していたけど、いちども出番なし。
こちらの雪は乾燥していて、雪のためにズボンがびしょぬれになることはないから、ロシア人もふつうの服装のままで、雪が降ったからといって傘もささない。

頭は、寒いときは耳までかくせる厚手のニット帽で押し通した。
あまり寒けりゃあちらで毛皮の帽子でも買おうかと思っていたけど、べつに問題はなかった。

ふつうは襟巻きが必需品だろうけど、それよりも最近スノーボーダーなどに愛用されているネックウォーマーが (わたしのものはべつに高価な品物じゃなかったけど)、襟巻きみたいにぐるぐる巻きつける必要もなく、かんたんでひじょうに効果的だ。

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手袋も、いちおう重ねてはめられるよう2セット用意していったけど、重ねて着用したことはいちどもなかった。
つねに使用した手袋は、アウトドア専門店で買ったもので、そんなに高価なものじゃない。
ただし風や雪に遭うと手先はそうとうにこごえるから、寒さによわい人はポケットに携帯カイロでも用意しておくといいかも。

靴は、わたしは登山用の完全防水トレッキングシューズに、厚手の靴下をはいて、むしろ暑すぎたくらいだった。
でもトレッキングシューズにも高価なもの、安いものなどいろいろあるから、安物の運動靴でいいとはいえない。

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だいたい一般観光客が長時間外気にさらされることはあまりないだろう。
ただし、とくに女性はそうかもしれないけど、わたしと同じ服装でも寒いと感じる人もいるだろうから、やっぱり防寒装備についてうまく説明するのはむずかしいのである。

服装についてはいつものわたしの旅の通り、できるだけ身軽にいきたいというスタイル。
下着と靴下は4セットぐらい準備をして、しょっちゅう洗濯をしていたけど、ズボンは2着だけ、トレーナーやコートは2週間まったく同じものを着っぱなしだった。
文句あっか。

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