ロシアの旅/武器と宝石の博物館
ボロヴィツカヤ門から入ってすぐ左側に、武器庫とダイヤモンド庫 (博物館) がある。
かほりクンはとうぜんのように、ここに入っていきますという。
正直いって武器にもダイヤモンドにも興味はないんだけど、美少女のおすすめでは拒否もできない。
受付でコートを預ける。
これは劇場やレストランでもいっしょで、ほとんどの場所でクロークにコートを預けることになっている。
建物の内と外で極端に温度のちがうロシアでは、屋内でコートを着たままということは考えられないから、これはどうしても必要なことなのだ。
博物館や宮殿では靴にビニールのカバーもしなければならない。
毎日が雪どけ道のロシアでは、これも必要。
博物館自体にはあまり興味がないと書いたばかりだけど、かほりクンは勉強してきたらしく、なかなか説明もくわしかった。
しばらくまえに日露友好協会あたりから、日本の大学生グループの案内を頼まれたことがあるそうで、そのときの勉強がまた役に立っているのかもしれない。
ショーケースの中に、古い貴族の衣装やよろいかぶと、貴金属品などが展示してある。
ベルばら時代の女性衣装で、腰を思いきりしぼったものがあった。
苦しそうなんてかほりクンがいうから、日本の和服も苦しいよといってみた。
子供のころ、日本にいた彼女は和服を着たことがあるそうである。
そういえば色白の彼女には和服も似合うだろうなあと考える。
どこかで見たような帽子が展示してあった。
あ、これはアレクサンドル・ネフスキーが戴冠式のときにかぶったものですねと、ついわたしの映画方面からの知識が顔を出してしまう。
ごてごてした馬車など、悪趣味としか思えないものもある。
写真撮影はいっさい禁止なので、それをひとつも紹介できないのが残念だとは思わない。
武器といい、ダイヤモンドといい、わたしに縁のないものばかりではないか。
写真でなにも紹介できないから、ヤケクソで、この日の朝、ホテルからプーシキン駅へ行くとちゅうでみた、有名なロシア人歌手の銅像でも紹介しておくことにする。
この2枚はべつの日に撮ったものだけど、ソ連時代に反体制的な歌をうたった歌手らしく、いまでも足もとに花束が置かれていたりする。
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