ロシアの旅/朝の散歩
昨夜は列車の中であまり眠れなかったから、ママさんの家でみんなひと眠りした。
わたしは3時間ほどで目をさましてしまった。
いつもは寝すぎるくらいよく寝るくせに、はじめての土地ではのんびり寝ていられないのがわたしの性癖だ。
で、またひとりで散歩に行くことにした。
ママさんのお母さんがドアの鍵を貸してくれた。
こういうとき注意しなくちゃいけないのは、道に迷わないようにすること。
とくに団地のようなところでは、似たような建物が多いからすぐにわけがわからなくなる。
わたしはしっかりとママさんの家を記憶した。
ママさんの部屋の窓には、その外側に小鳥のエサ場がこしらえてあった。
ハトやスズメがたかっているのが目印になりそう。
建物を出てすぐに公園があり、そのあたりにカラスやハトが群れていた。
とくにカラスがおもしろい。
頭でっかちで、胸のあたりが灰色で、どうみても日本のカラスとはちがう。
モスクワのかほりクンは、あれはカラスじゃありませんといっていたけど、ゴミ箱のまわりでゴミを漁っていたしねえ。
カラスでないならゴミを漁らないでほしい。
10分もあるくと、荒涼とした田舎景色のながめられる町はずれに出た。
そのあたりでぼんやりと遠くの森をながめた。
森は雪におおわれ、いまにもクマやトナカイが出てきそう。
わたしは北海道のオホーツク沿岸を、夏と冬に旅したことがある。
冬のオホーツク沿岸は人跡まれな、そのへんから野生動物が出てきそうなくらい荒涼としたところに見えるけれど、同じ場所を夏にながめると、よく耕作された農地のひろがる人文のゆたかな土地にしか見えない。
このロシアの町も、いまでこそ積雪期だから荒涼とした風景に見えるけど、夏に来ればきっと豊かな農村なのにちがいない。
夏に再訪したいなと切に思ってしまう。
この町についてわたしのヘタな文章で紹介するより、写真で見せるほうがわかりやすい。
しかも簡単だ。
ということで2回にわけてこのときの散歩である。
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