ロシアの旅/タクシー
鉄橋を見物したあと、サーシャ君は用事があるからと帰宅してしまい、わたしと金髪クンはサウナに行くことになった。
ロシアのサウナってどんなところかと興味があったけど、なんだか唐突で、なんでそんなところに行くのかよくわからない。
橋を渡ったところにスポーツセンターのような建物があったから、それがそうかと思ったら、金髪クンがこれからタクシーに乗っていきますという。
ということで、この旅ではじめてロシアのタクシーに乗ることになった。
交通渋滞の激しいモスクワ市内では、よく完備したメトロのほうが便利だというので、かほりクンはいちどもタクシーを利用しなかったのである。
ロシアのタクシーにはメーターがついておらず、事前に値段交渉をするのだそうだから、なれない観光客が乗るにはそれなりの覚悟が必要である。
もっとも、このときは金髪クンにおまかせだからなにも問題はなかった。
やってきたタクシーはロシア産のポンコツ車だったけど、けっこうよく走る。
タイヤはスパイクタイヤである。
舗装をがりがりひっかいてだいなしにするから、日本では禁止になったタイヤだ。
しかしスタッドレスより安心感は大きい。
運転手の技量はたいしたもので、というよりこれが普通なのか、雪道のカーブなんかわざとタイヤを滑らせるような、いわゆるドリフト走行というテクニックを使う。
ずるーっと後輪が滑っているのがわかるけど、わたしが日本で乾燥した道路を走るのとまったく変わらないスピードなので、モンテカルロ・ラリーに参加した車のナビをつとめている感じである。
旅行保険には入っているし、どうにでもなりやがれという心境で、ひたすら感心していた。
このロシアのタクシーの映像を50秒くらいのショートフィルムにしてあるので、興味のある方は以下からドーゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=yV76UaRB1YM&feature=youtu.be
映像がうまく見られない場合は、russian taxi 001 という言葉を YouTube で検索してください。
| 固定リンク | 0
コメント